もはや法律ではありませんが, とりあえず関連しそうなことを一言だけ: 「裁判員制度」も始まるわけだし, (弁護士に限らず法曹界全体で) 「わかりやすい」表現をしてほしいですよね. もちろん「わかりやすいけど誤解・混乱させやすい」表現ではいけないんだけど, この場合「認めない」とか「承諾しない」って言えば十分に意思は通じるはず. もっと考えてほしいなぁ.
閑話休題.
結局のところ, 「正しい」かどうかを判断するには「基準」が必要です. つまり, 「この基準に従えば正しい」とか「この基準では間違っている」という判断になります. で, 「間違いではない」という判断ですが, これは「普段使わない文語的な表現なんだから, 文語をもとに考えよう」という基準によります.
この動詞は, 文語では「肯ず」のサ変で確定です (口語では「肯じる」の下一段と「肯ずる」のサ変の両方が考えられますが: 広辞苑では「肯じる」を「肯ずるに同じ」としています). ということで, この否定は (文語では) 「肯ぜず」になります. これを素直にそのまま口語に戻せば「肯ぜない」となります.
なお, 口語においてサ変の未然形には「せ」と「し」の両方があり, 一般には否定の「ない」に続けるときには「し」の方をとる (○「しない」, ×「せない」) わけですが, 文語的な表現を使うときに口語の「一般」を適用する必要はないのではないかということで「間違いではない」と判断しました.
もちろん, 「『じ』なら変換できるけど『ぜ』では変換できない」ことをもって「『じ』が正しく『ぜ』は正しくない」と判断してもかまわないんですが, それは本末転倒というか, 手順が逆のような気がします.
あ, だから, 「文語」を意識しちゃうと「肯ぜない」になっちゃうかなぁという感想.
お礼
ありがとうございます。 #「肯んじない」も特段、法律用語として辞書に載ってるわけではありません ということは、当然「肯んぜない」も載っていないのであって、間違いと考えて良いのでしょうか。 「失当」はまぁ、失当だったら使わざるを得ないですよね…。(笑); ちなみに、この弁護士は日本語すら間違える上に、不当訴訟起こしたので、警戒しています。 ネットでもバンバン名前が出てくるくらい、評判の悪い人なので、絶対負けたくないです…。