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定義の調べ方
国語辞典に載っている説明は定義と同義と考えていいのでしょうか。 また、もしも違うのならば定義はどのように調べればいいのでしょうか。 そもそも、すべてのものに定義はあるのでしょうか。
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具体的な状況がわからないのであくまで一般論ですが…。 まず結論から。 ●国語辞典に載っている説明は定義と同義と考えていいのでしょうか。 いいえ、いけません。 ●定義はどのように調べればいいのでしょうか。 その文脈で定義が明示されていればそれが定義です。 その文脈で定義が特に明示されていない場合は、 「その分野において従う必要のある規則」や「その分野の信頼できる事典」 等に記載されている内容を定義と考えて差し支えないでしょう。 ●すべてのものに定義はあるのでしょうか。 いいえ。 ただし、必要と立場に応じて新たに定義することはできます。 思うに「定義」というもの自体について少し誤解があるのではないでしょうか。 大雑把に言うと「定義」というのは、 「語句や概念の意味内容を明確に限定すること。また、その意味内容。」 のことです。 「正しい意味」とか「公的(正式)な意味」とかいったものではありませんし、 普遍的なものでもありません。 はっきり言ってしまえば、単なる「その場限りの約束事」です。 「バナナはおやつに入りますか?」 「いいえ、果物はおやつに入りません。」 定義を行うのは、 そのクラスの担任、その地域の議会、その国の政府機関、その業界の業界団体、 その論文やその本の著者、その講義の担当教官、その分野の学会など、 「その場」において議論をリードする立場にある人や組織です。 国語辞典に載っている説明は、その語句の「一般的(標準的)な意味」です。 一つの語句に複数の意味が記載されている場合もありますし、 表現が明確でない場合もあります。 そもそも、国語辞典の出版社や編者は、 特定の場における議論をリードする立場にはありません。 その意味で、国語辞典に載っている説明は「定義」ではありません。 「日常会話」という場において、特に定義が明示されなければ、 国語辞典が「その分野の信頼できる事典」に相当することはありえますが、 例えば「位相幾何学」という場において、 国語辞典は「その分野の信頼できる事典」ではありません。 特定の場において、ある語句について、 ・国語辞典に載っている複数の意味のうちどの意味で用いるか、 あるいは、 ・国語辞典に載っている意味とは異なる特殊な意味で用いることを、 「はっきり決めること」が「定義」です。 場が異なれば「定義」も異なります。 「自然数」の定義は、 中学・高校の数学教育の場においては、0を含みませんが、 数学の特定の分野においては、しばしば0を含みます。 「成人」の定義は国によって異なります。 田中さんの家では「おやつ」にバナナや桃が出るかもしれません。 以上ご参考まで。長乱文陳謝。
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