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超短パルスレーザー
長短パルスレーザーにくわしい方がおられたら教えてください。 チタンサファイアレーザーのモードロックの仕組み(自己モードロック) が難しくて分かりません。簡単に説明していただけないでしょうか? よろしくお願いします。
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周波数ω0、ω1、ω2、、、、と複数の周波数(波長)で発振しているレーザを考えます。 これはたとえば、ファブリペロー共振器のレーザなら基本的には等間隔で、レーザゲインの幅の間に並んでいますよね。 通常は各ω0、ω1、、、という光はそれぞれ互いには何の関係もなく(つまり互いの位相はばらばら)独立して発振しています。 (厳密にはわずかに等間隔からずれて異なっていることが多く、そのためモードロックはそのままでは起きない) さて、いま、周波数Δω=ω1-ω0でω0の光を変調するとどうなるでしょうか。 ω0の光のほかにω0+Δω、ω0-Δωという光が発生します。(これがわからなければ、 sin(ωt) * sin(Δωt) を計算してください) ω0+Δω = ω1 とω1の光と同じなため、両者は同一のものとなり、一定の位相関係で発振するようになります。 (光の増幅時に互いに連携してしまうわけです。これを周波数引き込みといいます) このようにしてすべて、又は多くのモードが決まった位相関係で発振するようになることをモードロックと呼んでいます。 さて、位相関係が定まっている、ω0、ω1、ω2、、、の光を合成すると、鋭いピークのパルス列となります。 上記の説明では強制モードロックですが、自己モードロックも結局自分自身の持っている非線形性から強度、位相変調をうけることになり、モードロックがおきます。 以上が基本的な考え方です。 では。