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Kill Bill
Kill Billのレビューを読んでいるんですがちょっと分からない箇所があるのでお聞きします。 It's unsettling that "Vol. 1" gets so much of its juice from other movies. Tarantino clearly wants us to take pleasure in the groovy kicks and wild style he has thrilled to over the years ― the Bride's opening fight against queenly beauty Vivica A. Fox takes place in the key of Pam Grier. But the movie love can make it hard to hear the human pulse beneath the noise (it's there, if faint), much less see if there's anything new going on. Connoisseurs of exploitation films ― in particular, extreme Asian cinema ― will likely find the tsunamis of blood and flying body parts gory fun, as well as old (headless) hat. But I think Tarantino wants to do more than flatter his hard-core loyalists; greater ambition pulses through this movie, however misdirected. これはLA Timesのレビューの一部なんですが、途中で出てくる、「But the movie love can make it hard to hear the human pulse beneath the noise (it's there, if faint), much less see if there's anything new going on. 」ってどういう事なんですか? human pulseは人間の心情ですよね? beneath the noiseって言うのはどういう意味なんですか? 単純に、映画に雑音が入っていて人間の心情が読み取りにくいという意味でいいんですか? 誰かアドバイスをお願いします。
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はじめまして。 ご質問1: <human pulseは人間の心情ですよね?> その通りです。 人間の心拍・鼓動という意味ですが、ここでは「人の心理的な動き」「人の心の機微」といったニュアンスで使われています。 ご質問2: <beneath the noiseって言うのはどういう意味なんですか?> 「騒音に隠れて」という意味です。 beneathは「重み・圧迫・支配」などの真下に、という原義で使われており、ここでは「騒音」という重圧に押されてといったニュアンスが出ていると思います。 ご質問3: <単純に、映画に雑音が入っていて人間の心情が読み取りにくいという意味でいいんですか?> 単純に言うとそうです。 解釈は以下の通りです。 1.(it's there, if faint): (1)このitは前出のthe human pulseを指します。 (2)このifは「たとえ~しても」という譲歩的な条件になります。 (3)意味は「たとえかすかだとしても、人の心情は確かにそこにあるのだ」となります。 2.much less: 「ましてや~ない」という副詞句です。 3.see if: (1)このifは「~かどうか」という名詞節になります。 (2)このseeはifと共に使われて、「わかる」「確かめる」という意味になります。 (3)意味は「~かどうかわかる」「~かどうか確かめる」となります。 (4)このsee~以下の動詞句は、先のhearと並立に接続されており、make it hard toのtoに戻って行きます。 4.make it hard to hear: (1)このitは形式目的語で、真目的はto以下で表されます。そのto以下が、hear~と、see~の2つの動詞句があるということです。 (2)無生物主語構文になっているので、主語を原因のようにして訳すときれいな訳に仕上がります。 5.if there's anything new going on: 「そこで何か新しいことが起こっているかどうか」 there「そこで」とは、「騒音で人の心情が見えにくくなっている場面で」ということです。 6.以上を踏まえて訳例は (直訳)「しかし、その映画愛は、騒音の下に隠れた人の心情を聞くのを困難にしている(たとえかすかでも、人の心情は確かにあるのだ)。ましてや、そこで何か新しいことが起こりつつあるなんて、わかることさえ困難にしているかもしれないのだ」 → (意訳)「しかし、その映画愛のために、騒音に隠れた人の心の動きが読み取りにくくなっている(たとえかすかでも、人の心情は確かにそこにあるのだ)。ましてや、その場面が何らかの新展開をみせているかさえ、わかりにくくなっているのだ」 ぐらいになります。 以上ご参考までに。
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- joshsan
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L.A. Times の記事を読みました。 まず、the movie love ですが、これは言うまでもなく「タランティーノの映画愛」です。ですが、映画というものに対する愛ではなく、彼が大好きなものたち ・セルジオ・レオーネのマカロニ・ウェスタンとそこに流れるエンリオ・モリコーネの音楽 ・1970年代のブラックプロイテーション・フィルムやその代表的黒人アクション女優パム・グリア ・鈴木清順監督のやくざ映画 に対する、一種のおたく的偏愛なんだよ、と。それで、Kill Bill はこうした大好きな映画から断片を寄せ集めて切り貼りした映画であり、そこがタランティーノの限界だ、と言ってます。全編を通して流れる音楽は、すべてエンリオ・モリコーネの音楽を拝借したもので、それを日本テイストの暴力シーンにかぶせてあると。 ご質問の箇所は、The Bride(花嫁)が Vivica A. Fox (黒人女優)と戦うシーン(どうもこの戦闘シーンがパム・グリア調らしいです)についての評論ですが、たぶんこのシーンにもエンリオ・モリコーネのマカロニウェスタン音楽がかぶせてあるのではないでしょうか。で、 the movie love can make it hard to hear the human pulse beneath the noise (it's there, if faint), その偏愛が、人間の鼓動(息遣いのほうが良いか)を騒音(マカロニウェスタンの音楽)に埋もれさせ、聞こえなくしている。(もし、騒音が微かなら、鼓動は聞こえるはずだ) much less see if there's anything new going on. ましてや、あたらしい試みなどはなにもない。