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資本主義でできること
資本主義について学んでいるのですが、 資本主義で貧困の問題を解決することや平等にできると思いますか? 難しいことはよくわからないんですけど、私は資本主義という制度では 以上の二つを解決するのは無理なのではないだろうかと考えているの ですが、みなさんの意見はどうですか?
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経済は素人ですが、答えてみるとことで私自身のわかっている水準を吐き出すためにお答えします。 1.資本主義で貧困の問題を解決すること。 a).すべての貧困の問題を解決すること はできないでしょう。資本主義は、富を持つための自由競争によって成り立つものですから、貧富の差、という構造と資本主義はある程度きってもきりはなせない。 b).ですが、資本主義をベースにした体制の中で(たとえば日本は社会主義的資本主義、というような言われ方をよくしますね)、その国の貧困の最低水準を引き上げる、ということは可能か、と思います。どんなに貧困でも、ある程度ぎりぎり人間的な生活を営む国をつくることは、日本はアメリカなどに比べるとまだできている。(そこらへんは統計で、所得格差のレベルだとか、いくつかそれを示す指標が出ていると思います。) 開発経済学における人間開発指数(HDI)とかHPIなどは貧困のパロメーターとして有名ですが、日本はけっこういい方ですね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%96%93%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%8C%87%E6%95%B0 c).もう一つの問いとして、世界全ての国が資本主義+民主主義になったらこの世界は立ちゆくのだろうか、という問いがあります。日本や先進国の反映は近隣諸国の貧困に支えられているという捉え方があります。アメリカとかは露骨に世界の富を収奪することで成り立っていたりしますね。そういうわけで、すべての国が資本主義になったら…国際的な貧困は解決されるのか、どうか。うーん、貧困国はどうしたって生まれてきそうですけれどね。まあ、その貧困国の程度をいまのシエラレオネや、ニジェールのレベルよりも引き上げることはもしかしたらできるのかもしれませんが。 2.平等にできるのか a.「平等」の概念を結果として蓄積されている資本の平等、というところに置くのであれば、そのような「平等」はムリだろうと思います。資本主義とはそもそも、資本の不平等によって成り立ちます。 b. ただし、そのような結果の平等とは異なる、機会の平等を目指す社会設計は、ある程度まで可能だろう、ということにはなっています。具体的には、1.教育機会については平等に与えること 2.職業選択の自由を与えること といったことがそういった「機会の平等」を支えるための要件になります。 ですから、義務教育があります。また、東大など国立の大学は学費が安くなっているのはそのためです。しかし、実質問題としては、金持ちエリートの息子のほうが東大に行く率が高いのはよく知られていますし、いまどき義務教育の範囲(中卒)では、自由な職業選択はムリでしょう。(※そのため、生活保障を受けている家庭でも高校卒業までは生活保障の保護対象になっていたか、と記憶しています。たしか、まだ生活保護で大学まで行かせるのは難しい) 機会の平等が実現されている、とは言い難い状況ですが、それにむかっての努力はされている、といったところでしょうか。 3.勝手に問いを追加して「資本主義よりいい体制があるのだろうか」 現状では、資本主義は近代社会が選択する道として「もっともマシな」経済体制だとされています。共産主義や、イスラム経済よりも、マシだ、と。 ただ、共産主義の失敗の原因や、イスラム経済の秀逸さについての研究は未だに進行中であり、a.資本主義に代わる体制を作る b.現在の資本主義の在り方を微修正したりよりよい資本主義運営の方法を開発する といった研究を経済学者さんたちはやっているのではないか、と思っております。 以上のような感じで、素人回答で失礼いたしました。
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- Willyt
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資本主義経済というのは言い換えると自由主義経済です。自由に経済活動をやっていればそれは順調に経済が発展し続けるという楽観主義に基づいた経済です。ところが自由と平等は相容れないものであることは誰の目にも明らかです。成功した人がにリッチになり、失敗した人は貧乏のどん底で苦しむようになります。 従って現在の資本主義社会では政府が経済活動の中に割って入り、失敗した人を救い、ハンディのある人を援助したりすることで、その弊害を克服しようとしているのです。しかしそれは最低限を保証するということに留まり、原則は自由競争に任せるということで経済の活性化を図っているのです。 所得の少ない人をじゅうぶんに保証すると誰も一生懸命働かなくなるということは社会主義国家が壮大な実験をやって確かめてくれたので、それはやってはならないことなのです。
- kiah
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資本主義を簡単に、そして悪く言うと(笑)「金持ちと貧乏の差は広がり続ける」です。 その面、資本主義の逆とも言える共産主義は「平等に分け合う」がモットーですが、我々が人間である限り無理です。欲深い生き物ですからね。 その面、資本主義の方が「働く分、お金が入る」ので、やる気が出ます。 資本主義の先進国が貧しい国を助ける場面をよく見かけますが、実際その国が貧しくなったのは、その先進国が原因である場合が多いです。 植民地がいい例です。 また、資本主義国が大幅に発展しているため、前までは「普通」だった国が今や「貧しい」国と見られたり。 他にも色々な理由がある上、資本主義を見る観点も無数にあると思うので、私には綺麗に証明きれませんが、これだけは言えます。 我々が人間である限り、世の中平等になることはありません。資本主義ならなお更です。 資本主義のルールは資本主義のトップたちが考えたものです。 そしてその秩序は彼らに都合がいいように仕上がっています。 こうして差は広がって行きます。 それでも、世の中平等になってほしいものですね!ちょっとずつでいいから。
人の心がけ次第です。 強欲の皮が突っ張った人が集まる国では、 転地がひっくり返ったとしても無理ですがね。 そう、崇高な人達が集まる国ならば叶えられますね。 蟻や蜂の社会などにヒントが有るかも知れないし、 自然の中にヒントが隠されていることでしょうね。