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人はなぜもらいゲロをするのでしょうか?
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こんにちは。 「もらいゲロ」といいますのは主に「他人の吐瀉物の臭い」によって誘発されることをいうのだそうです。「見た目(視覚)」でも十分に刺激的ですが、誰にとっても決定的なのはあの痛烈な臭いなんですね。 「嘔吐反射」、あるいは「嚥下反射」といったものは咽頭などへの直接刺激によって起こるものであり、これは本来、臭覚刺激に対して発生する反応ではありません。ですが、ゲロを吐けば誰でもあの不快感と同時に嫌でも自分の吐瀉物の強烈な臭いを体験することになります。このため、自分のゲロの体験が臭覚刺激や視覚刺激に伴う「条件反射」として学習されてしまうのだと思います。 我々動物にとって「嘔吐反射」といいますのは異物や毒物の進入を防ぐための先天的な機能であります。ですが、味覚や臭覚には大まかな判定規準というのが遺伝的に備わってはいるのですが、自分が生まれた環境の中から何が異物で何が毒物であるかを選別するためには、まず、味や臭いでもって実際に結果を体験してみなければなりません。これを学習することによって、動物は「自分が生後に体験した特定の異物」に対して個別に嘔吐反射を発生させることができるようになります。 この臭いを不快と学習しているは「大脳辺縁系(扁桃体)」というところです。刺激臭というのは元々無条件で「嫌悪刺激」と判定されるものですが、これには常に「嘔吐の不快感と同時に体験する臭い」という注文が付きますので、大脳辺縁系にはそれが「嘔吐臭=不快」という「特定の条件反応」として獲得されることになります。ですから、誰もが同じ体験をしますので、ゲロを見て不快に思わないひとはいません。このため、吐瀉物の知覚刺激に対しては必ず不快情動が発生し、実際に異物が進入したわけではないのに内臓筋の嘔吐運動が発生してしまいます。 但し、これは飽くまで生後学習によって獲得される反応ですので、もらい易い人や、そうでもない、といった個人差があるはずです。 ラットの仲間には生後に体験した毒物の臭いが強制的にインプリンティングされてしまうというのもいるそうです。ですが、我々人間の場合は視覚刺激だけでも反応は発生しますし、「それは不潔なもの」といった社会的な道徳観もそこに強く働いています。ですから、人間の「もらいゲロ」といいますのは、それは大脳辺縁系の学習結果に基づいて発生する「情動性の身体反応」と考えて良いと思います。
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ゲロを吐いた時の記憶があるからでしょうね、 梅干しを酸っぱい物として記憶してる人は、 匂いだけでなく、 見ただけでも唾液が込み上げてくるという経験があるはずです、 これは脳が梅干しが非常に酸っぱい食品という事を強烈に記憶してるためで、 梅干しを繰り返し食べ、 酸っぱいモノという経験が無い人には起きない事だと思います、 これと同じように吐いてる人を見ると、 脳がその状態の時を思い出して気持ちが悪くなり、 体に吐くように命令を出してしまうからだと思いますよ。