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豊岡のコウノトリと絶滅した在来種との関係は?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%8E%E3%83%88%E3%83%AA によると豊岡市の田園に放たれた個体は旧ソ連産の子孫だそうです。これは絶滅した日本の在来種と全くの同種なのですか、それとも多少は異なるのですか。 よろしくお願いします。

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  • suiran2
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回答No.1

種という概念では同種と思います。そもそも日本のコウノトリはロシアのコウノトリが留鳥化したものと言われています。ロシアのコウノトリは,ロシアで繁殖し朝鮮・日本・台湾等で越冬していました。コウノトリは越冬地の条件がよければそこで繁殖し,越冬地に留まります留鳥化が起こりやすい鳥です。留鳥群に迷った渡り個体が時々加わりますから,留鳥群は遺伝的に隔離された群れではありません。遺伝的な研究がなされているか否か知りませんが,遺伝的にも同じ種と思います。 コウノトリは渡り鳥だと言いますと,「なぜ日本のコウノトリはロシアに渡らないのだ」「なぜ現在のロシアのコウノトリは日本に渡らないのだ」と言われそうですが,渡りという行為は「学習」によるものです。親に渡りの経路を教わらないと渡ることは出来ません。何世代か渡らなければ,もはやその経路の渡りが復活することはありません。

sono-higurashi
質問者

お礼

よく理解できた積もりです。同種と考えてよいとのことで安心しました。代替種で我慢しておくのとでは価値が全然違うように思えます。行く行くは自然繁殖をし、個体群によっては渡りをするようになることを願っています。 本日一杯で締め切る事にします。有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

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回答No.2

日本産のコウノトリもロシア産のコウノトリも、Ciconia boycianaという学名で呼ばれる同種です。種によっては同種のものでも、その下位の分類階級である亜種というものに分けられるものもいるわけですが、コウノトリは亜種に分けられておらず、分類学上、同一という扱いです。 また、分類学上は区別できなくても、DNAが少しだけ違うということもありますが、先日放送されたNHK教育テレビのサイエンスZERO http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp183.html によりますと、日本、ロシア、中国等のコウノトリのDNAを、日本のものについては昔の剥製の羽毛なども使って調べたところ、ハプロタイプ(遺伝子の型)は共通のものであったそうです。ですので、遺伝的にも共通のものだったというわけです。 大陸産の個体が日本に飛んでくることは現在でもあり(たとえば、豊岡市に数年間滞在していたハチゴロウという個体が典型です)、ハプロタイプが共通だったということは、以前から遺伝的な交流があったと考えられるわけです。 サイエンスZEROでは、専門家の方が、これはロシア産の個体を飼育して野外に増やすことは異質なものを導入しようとしているのではなく、自然界では以前から起こっていたことを手助けしているのだ、という解説をされていました。

sono-higurashi
質問者

お礼

全くの同種だそうで、よかったという気持ちです。 ご紹介のサイトは拝見しました。放鳥の数も19羽は思っていたより多いですし、自然繁殖の第一子が誕生しているのも知りませんでした。 ヤンバルクイナにしても技術の寄与は歓迎ですが生息環境を整えて自然増殖を計る事を優先しないと主客転倒になりそうです。サイエンスZEROは関心をもつようにします。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

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