イオン化傾向は、
K・Ca・Na・Mg・Al・Zn・Fe・Ni・Sn・Pb・(H2)・Cu・Hg・Ag・Pt・Au
です。このうち、どの物質がどんな水の状態にとけるか、何の溶液に溶けるかは決まっています。
☆水との反応
[冷水と反応する]
K・Ca・Na
[熱水と反応する]
K・Ca・Na・Mg
[高温水蒸気と反応する]
K・Ca・Na・Mg・Al・Zn・Fe
このため、鉛(Zn)は高温水蒸気と反応するので、塩化鉛は熱湯に溶けます。ただ、熱湯≒熱水なので本当は溶けないので「ほかの2つよりは溶けやすい」と言ったほうが良いと思います。銀(Ag)と水銀(Hg)は水とは反応しないので、塩化水銀も塩化銀も熱湯とは反応しません。
また、一応次の一覧も載せておきます。
☆酸との反応
[塩酸・希硫酸に溶ける(H2発生)]
K・Ca・Na・Mg・Al・Zn・Fe・Ni・Sn・(Pb・(H2))
※Pbは塩酸や希硫酸中では溶けにくい塩で表面が覆われてしまうので、あまり反応しない。
[硝酸・熱濃硫酸に溶ける]
K・Ca・Na・Mg・Al・Zn・Fe・Ni・Sn・Pb・(H2)・Cu・Hg・Ag
※Al,Fe,Niは濃硝酸中では、表面に酸化物の皮膜ができるため、溶けない。(これを不動態という。)
[王水(濃硝酸:濃塩酸=1:3の体積比で混合した液)に溶ける]
K・Ca・Na・Mg・Al・Zn・Fe・Ni・Sn・Pb・(H2)・Cu・Hg・Ag・Pt・Au
(イオン化傾向の物質全て)