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Phase Cycling

磁気共鳴などで用いられるphase cyclingという考え方を分かりやすく教えていただけないでしょうか? 得たい信号に含まれる雑音を除去する方法らしいのですが、実部とか虚部という言葉も出てきて、こういう仕組みで、こんなことのために使われているということを知りたいです。 よろしくお願いいたします。

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回答No.1

パルスNMRでクワドラチャ検出をするときに、装置の不完全性を補償するために CYCLOPS と呼ばれる phase cycling (位相回し、位相サイクル) を行います。 クワドラチャ検出では実部と虚部に対応する二つのFID信号が検波されるのですけど、これらの二つの信号は別々の電気回路で検波されますので、これらの検波回路の特性が完全に同じでない限り、スペクトルにアーティファクト(ピーク状をした、広い意味での雑音の一種。白色雑音とは違うもの)が現れます。 このアーティファクトを取り除くために、CYCLOPS を行うのですけど、原理的には、実部の信号と虚部の信号を、積算するごとに二つの検波回路に交互に入れることで、検波回路の特性の違いを補償します。 実際にどのように位相を回すのかについては、CYCLOPS、位相回し、位相サイクル、などでネット検索して下さい。 教科書としては Andrew E.Derome著 “化学者のための最新NMR概説 : よりよいスペクトルを得るための実験法と考え方”化学同人 をおすすめします。

calmdei
質問者

お礼

Andrew E.Derome著 “化学者のための最新NMR概説 : よりよいスペクトルを得るための実験法と考え方”化学同人を読んでみました。 だいぶ理解できました。 本当にありがとうございました。 お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

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