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タックス・ヘイブンとイギリス

ケイマン諸島やパナマなどが タックス・ヘイブンの地として有名なのは知っています。 確かに、会社・企業にとっては天国のようなところなのでしょうけれど、 果たしてケイマン諸島やパナマ自身にとっては こういう地となって、何らかの利益ってあるんでしょうか? また、両国(?)ともイギリスと深い関係にありますが、 何か、この国が一枚噛んでいそうな気がしてならないのですが…

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  • DieMeute
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回答No.2

タックス・へイヴンをする利点はNO.1さんの言う通りです。 会社の登録料や年間の使用料が入ります。 そしてオフィスを置けば、それを維持するのにお金もかかりますし、現地雇用も生み出されます。 企業から人が派遣され、人口が増えれば物流も盛んになります。 収入を利用し観光施設を整備して観光客を呼び込む事もできます。 タックス・へイヴンは市民の生活を向上させる合理的な手段なのです。 だから有望な産業や資源を持たない貧しい小さな国や自治区等が、タックス・へイヴンを行っています。 イギリスとの関係で言えば・・・ ケイマン諸島はイギリス領です。この他にアンギラ、ヴァージン諸島、タークス・ケイコス諸島、モントセラト等の幾つかのイギリス領がタックス・へイヴンを行っています。 こうした地域は、第二次世界大戦後の植民地独立の流れの中で、独立を行おうにも産業や資源が乏しく、経済的自立が難しかった地域が多いのです。 イギリスにしても植民地の多くが独立していき、経済的権益が失われていく中で、これらの地域の経済面を全てを支えるのは困難でした。 そうした中で、一つの解決策として編み出されたともいうべき方策が、タックス・へイヴンでした。 タックス・へイヴンによりこれらの地域が潤えば、イギリスの負担も少なくなります。 また、利益を求める為、税金の安い有利な地を求めていた各国の企業(当然、イギリスの企業も)がこれに飛び付きます。 つまり現地の人達と、イギリス政府と、企業の三者、全てにとって利益となるのが、タックス・へイヴンという制度だったのです。 なお、イギリスとは関係なしにタックス・へイヴンをしている国も沢山あります。リヒテンシュタインやモナコ等、ヨーロッパにもあります。 パナマは確かにタックス・へイヴンをしていますが、イギリスと深い関係というのは初耳なのですが・・・ パナマはスペインの植民地でしたし、その後はパナマ運河の関係で、アメリカと深い関係にあり、現在でも、輸出入の最も大きいのはアメリカだった筈ですが・・・ バハマでしたらイギリス連邦王国に所属する国で、タックス・へイヴンもしているイギリスとの関係も深い国ですけど・・・

ununocti
質問者

お礼

詳しく解説ありがとうございます。。 イギリスのところ凄く興味深く読ませて頂きました。 このトライアングルな関係で成り立ってるんですね… タックス・へイヴンに関しての説明はよく見かけるのですが、 会社・企業側からの見た記述しかなく、 なかなか逆側からのってあんまりなく、 とても知りたかったとこなんです。 >なお、イギリスとは関係なしにタックス・へイヴンをしている国も沢 >山あります。リヒテンシュタインやモナコ等、ヨーロッパにもありま >す。 最近、リヒテンシュタインの王様(?)がとんでもなく莫大な資産を 保有してるというニュースを聞きましたが、それもなんだか納得 出来ました…。。 リヒテンシュタインやモナコやスイスって、前は個人的に優雅で 歴史もありといった感じでよい印象持ってましたが、 色々なことを知ってくるとかなり胡散臭い国なのかななんて 思ってしまう今日この頃です… >パナマは確かにタックス・へイヴンをしていますが、イギリスと深い >関係というのは初耳なのですが・・・ 失礼しました(笑) イギリスはスエズ運河のほうでしたっけ… 、、それも違ったかなぁ~?? ごっちゃになっちゃいました。。

その他の回答 (1)

  • nidonen
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回答No.1

 タックス・ヘイブンとは言え、経費がまったくゼロなわけではありません。 会社の登記料など、細々とした経費は掛かります。これらの経費がケイマン 諸島のように、資源も産業もない国にとっては重要な外貨収入になります。  企業からみても、前述の経費は巨額の法人税に比べれば微々たる物なので、 タックス・ヘイブンに会社を設立することがメリットになるというわけです。 輸送船などもパナマ船籍が多いですが、これも登録料などが安いためですね。  また、タックス・ヘイブン的な場所はケイマン諸島などに限らず、米国内 にも法人税がものすごく安い州や自治体があります。これは企業を誘致する ことにより、地元の経済を発展させるのが目的です。大きな雇用が発生すれば 給与をもらう人が増え、その人たちが買い物したりすることで消費税収入が 増えるので、法人税を取らなくてもいいというわけです。  イギリスとの関係については想像ですが、小国ながら政治的に安定しており、 経済的にも信頼できる国だからでしょう。もちろんその安定は、イギリスとの 関係に担保されているわけです。南米の治安の悪い国や、南太平洋の電話も まともに通じないような国よりは、はるかに安心度が高いですよね。

ununocti
質問者

お礼

詳しく解説して頂きありがとうございました。。 国単位では結構やってるとこあったのは知ってましたが、 一国の中の州単位で行ってるというのは初耳です。 勉強になります! タックス・ヘイブンと聞くと漠然とその国が会社などの餌食になってる 印象がありましたが、そうでもないんですね…(笑) こういう地になってる国って結構したたかなのかも。。