- 締切済み
フロン全廃について
1987年のモントリオール議定書で先進国は1996年までに、発展途上国は2015年までにフロンを全廃、また、先進国は2020年までに、発展途上国は2040年までに代替フロンを全廃することになりましたよね?そこで質問なのですが、先進国は1996年までにフロンを全廃することができたのですか?また、フロンは冷蔵庫やクーラーの冷媒として使われていますが、これらのフロンは(フロンが全廃されているのなら)代替フロンと言うことでよろしいのでしょうか?また、代替フロンとは一体どういう物質のことを指しているのですか?長々とすいません。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- kenzou03
- ベストアンサー率66% (6/9)
エアコンや冷凍機の冷媒は今でも技術的な問題は完全には解決し切れていません。 フロンや代替フロンの開発の流れとしては以下の通りです。 FC→CFC→HCFC→HFC 冷媒による弊害は以前はオゾン層破壊、現在では地球温暖化があります。代替フロンであるHFCにしても最近問題になっている地球温暖化に対しては画期的な進歩を遂げたわけではありません。 最近になって見直されているのが自然冷媒で、アンモニア、二酸化炭素、プロパンです。 <有害性> 有害性に関しては小さい順から (1)二酸化炭素(2)プロパン(3)アンモニア となります。 <地球温暖化> 地球温暖化に対する影響が小さい順から (1)アンモニア(2)二酸化炭素(3)プロパン となります。 <エネルギー効率> 効率の良いほうから(1)アンモニア(2)プロパン(3)二酸化炭素 となります。これは冷媒の循環量及び凝縮温度を考慮してのものです。 以上を考慮し、現在のところ自然冷媒に向かおうとする動きもあります。但し、アンモニアは毒性があることが理由で一般家庭には不向きです。二酸化炭素については臨界温度が31℃ですので、凝縮温度をこれ以下にしなければ所謂冷凍サイクルとして働きませんので設備的にも大きなものになってしまいます。空冷では無理、水冷でもかなりの伝熱面積を必要とする。 それから考えると現在のところ自然冷媒の中で比較的取り扱いやすいのはプロパンかも知れません。但し、可燃性ガスなので(アンモニア程危険ではないが)エアコン内の滞留量を減らすなどの努力は必要です。 但し、代替フロンであるHFCもエネルギー効率から総合的に考えると二酸化炭素冷媒よりも温暖化防止に寄与すると言う考えもあります。 専門のエンジニアが居る大規模工場などではアンモニア、一般家庭ではHFCやアンモニア以外の自然冷媒など設置場所や用途によって多様化する可能性はあると思います。
- cerberos
- ベストアンサー率50% (420/830)
モントリオール議定書ではフロンガスの製造、消費及び貿易を規制したもので あり、ガス回収を含めた全廃ではなく、新たに製造して使用することを禁止し たものです。 ですから、古い冷蔵庫やクーラーにはまだまだフロンガスが使用されている物 もあります。 ただし、日本の場合は別に「フロン回収破壊法」というものを定めて、廃棄す る際に回収して、破壊処理することが義務づけられています。 (違反した場合の罰則もあります) 先進国では1995年末までに生産・消費が全廃されているようです。 代替フロンとは、製造が禁止されたフロンガス(フルオロカーボンFC)と同等 もしくは類似の優れた性質を持つフロン類似品のことです。 塩素を含まない、もしくは微量であることでオゾン層への影響が少ないのです が、かわりにCO2の3300倍もの温暖化能力を持つ温暖化ガスであるため、京 都議定書で排出削減の対象となっています。 代表的なものとしては、クロロフルオロカーボン(CFC)やハイドロクロロフ ルオロカーボン(HCFC)などがあります。
お礼
そうなんですか。ありがとうございました。
お礼
なるほど、ありがとうございます。