- ベストアンサー
『三四郎』の与次郎が口にした「時利あらず」
『三四郎』の一節(十一の冒頭)、「与次郎はこれを時利あらずと号している」の部分が、英訳(Jay Rubin 訳)でこうなっていました。 To explain these mishaps, Yojiro relied on Mencius:‘The opportunity of time has not been vouchsafed me,’he would say. この言葉自体、含蓄のある言葉でも何でもありませんが、どういう文脈で使われているかちょっと興味があります。『孟子』または孟子の言葉として伝えられている古書の中で、この言葉の前後はどういった内容なのでしょうか。 「時利あらず 孟子」で検索しても、例の項羽の詩が出くるばかりです。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「「時利あらず」はおっしゃられるように「史記」にある項羽の言葉で、孟子のことばではないですね。#1さんが書かれているように、孟子には「天時、地利、人和」という言葉しか出てきません。訳者の勘違いでしょう。普通の日本人には孟子の「天の時は地の利に如かず」なんかより項羽の「時利あらず」の言葉の方がすぐ頭に浮かびますが、この訳者さんには先に孟子の言葉が浮かんだのでしょう。
その他の回答 (1)
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.1
孟子に関係するなら、参考サイトのことでしょう。しかし、普通は「天の時(天運)、地の利、人の和」といいますが、項羽の場合、「時に利あらず」になっているのでしょうか。 http://suzumoto.s217.xrea.com/website/mencius/mencius04-01.html
質問者
お礼
どうも、参考になりました。
お礼
やあそうでしたか、どうもありがとうございます。 この訳者は、作品中の助詞のニュアンスを原作者に直接問い合わせたりこともあると聞いたことがありましたし、『三四郎』に出てくる「戸山の原」を ‘the drill field at Toyamanohara’と訳すなど目配りができていたりで、信用してましたが、2さんの推論通りのような気がします。