Bacillus属細菌は、土壌中にどこにでもいるありふれた微生物です。
種類もたくさんあり、特徴もまたいろいろあるのですが、もっとも有名なのは納豆菌(Bacillus subtilis subsp. natto)でしょう。その他、食中毒の原因となるセレウス菌(Bacillus cereus)、昆虫病原菌の一種(Bacillus thuringiensis)、炭疽菌(Bacillus anthracis)などもいます。
これらBacillus属細菌の特徴としては、生存が難しい環境で芽胞と呼ばれる胞子の一種を形成して生存を目指す、酵素の菌体外への分泌能力に長けるなどがあります。
おそらく、この後者の特徴である、核酸分解酵素、たんぱく質分解酵素などを菌体外に多量に分泌する能力が、消臭および浄化に使われるのでしょう。Bacillus属だけではどのような菌が使われているかわかりませんが、まぁおそらくは歴史的に無害であることが証明されている枯草菌(Bacillus subtilis)の一種が使われているものと考えられます。