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(気象学) 正の渦度移流 負の渦度移流に関して
教科書で気象学を勉強しているのですが、理解できない点があり、質問させて頂きたいと思います。 (500hpa渦度分布図) 上空に正の渦度移流があるところでは上昇流があり 上空に負の渦度移流があれば、下降流がある。 このように書かれています。 ただ、私には正の渦度は反時計回り、つまり低気圧性 で上空に収束が発生して、その結果下降流ができる、 というように感じてしまいます。 そもそも、私の「渦度」の概念が違うのでしょうか。 また、渦度移流とはどのような時に生じるのでしょうか。 ご面倒をお掛けしますが、宜しくお願い致します。
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500hPa面は丁度大気の中間ということで色々な状態の平均をしめすとのことで「上空の寒気」なんていった場合500hPaでの気温をいうことが多いですよね。 さて、上空の低気圧性回転ですが、500hpaに立って上空を見上げたと想像してください。あるいは500hPa面で上下をひっくり返します。あら不思議…低気圧性回転は圏界面に吹き付ける「高気圧性回転の吹き出し」に見えませんか?当然吹き出した空気は低気圧性回転に見える高気圧に吸い込まれて下降流に…。渦度の数値にとって500hPa面はただの通過場所として考えれば上下運動も多少理解しやすいかと…、少なくとも私はそう考えてやっと安心できましたが。 大気は地面と圏界面に挟まれた十数キロの中を時には上下に、多くは平面的に移動しているだけなんですね。
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- lanccet2
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もっと簡単に考えて良いと思います。 「正の渦度移流のある場」というのは、これからトラフ(気圧の谷)がやってくる場所ですから、トラフの前面を意味し、「負の渦度移流のある場」とは、これからリッジ(気圧の尾根)がやってくる場ですから、トラフの後面を意味します。 ですから設問は 「500hPa面において、トラフの前面には上昇流があり、トラフの後面に下降流がある」 ことを言い換えているにすぎないと思います。 トラフ前面では暖気移流(南風成分)がありますので、等温位面に沿って空気が移動すると考えれば、空気が上昇することは容易に理解できると思います。トラフ後面では寒気移流ですので、その逆です。
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回答ありがとうございます。 >>トラフ前面では暖気移流(南風成分)がありますので、等温位面に沿って空気が移動すると考えれば・・・ とても、単純なことだったのですね。 「正の渦度」のように難しい単語でしたので、難しく考えてしまいました。理解の助けになりました!!
私も渦度の理解には苦しみました…というより未だ理解途中なのですが… 基本的に500hPa面では収束も発散も無く大気の鉛直運動が卓越しているのだそうです。 下層で収束(反時計回転・低気圧性回転)し上昇流が生じ500hPa面を通過し、上層で発散。別の場所では上層で収束して、下降流となり500hPaを通過し下層で発散(時計回転・高気圧性回転)する。その様子を500hPa面で上昇域+、下降域-としてその強さを表しています。 収束・発散も無いということで渦度の保存性がよく時間追跡して強化・衰弱を追ってトラフの強化・衰弱の変化をチェックします。ま地上の低気圧と+域が対応すれば背の高い低気圧活発な低気圧ということになります。図中の小さな渦度域は余り気にしないで大きな渦度域と0線を追えばいいのですが、小さな+域が新しい低気圧の発生に対応していたりして無視も出来ず、ちょっと面倒です。
お礼
回答ありがとうございます!! >基本的に500hPa面では収束も発散も無く大気の鉛直運動が卓越しているのだそうです。 そのような状況で「渦度が保存される」と言われているのですね。 やっとその意味がわかりました!!ありがとうございました!! 上空で低気圧性回転が生じてなぜ上昇流が発生するのかか、という疑問があります。上空とは500hpa内での上空という意味なんでしょうか? つまり300hpaとかではなく、500hpa内での上昇気流という意味なのでしょうか?
お礼
低気圧性の回転とは、あくまでもただの回転なのですね。 中心に向かって回転している、つまり低気圧とほぼ同じ意味ではないかと混同していました。 >上空の低気圧性回転ですが、500hpaに立って上空を見上げたと想像してください・・・ 確かにコリオリとか考慮してみて、周りに吹き出すようなイメージになりました。大変助かりました!! CM1471-nyさん、どうもありがとうございました!!