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読売新聞の世論調査
続投問題により民主党や各メディアをはじめ 多方面で非難囂々の安倍首相ですが、 今朝の読売新聞一面の世論調査では続投に対して 支持と不支持が約半々で、民主党による政権担当能力は 「ない」が46%で「ある」は36%でした。 最近の報道による雰囲気と世論の温度差に驚いたのですが、 そもそもこの読売による世論調査というのはどの程度信用できる ものなのでしょうか。 電話による取材とあったのですが、 購読し始めて四半世紀ほどになる私は一度も 電話取材を受けた経験はないし、 周囲に聞いても経験者は一人もいません。 多数の読者を抱える大新聞が一面に載せる記事のデータを 全て捏造するようなことは倫理的にもさすがにないと思いますが、 根拠を知りたくても昨今では個人情報云々等で一般人には なす術もありません。 これを逆手にとって一部でもデータが改ざんできれば、大手の 新聞なら世論操作も簡単に出来るのだろうな、と悪意を持った目で 見ずにはいられません。 実際に電話取材を受けた経験のある方や関係者の方、誰でもかまいません。この件について私の疑心暗鬼を取り除く話を聞かせてください。
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質問者が選んだベストアンサー
昔ですが、新聞社で世論調査のバイトをしたことがあります。 そのころは面接調査で、調査員が家を訪問して玄関で聞いていました。 最近はオートロックが普及したり、調査コストがかかったりするから電話調査が一般的のようです。 調査員はバイトですから、バイトが自分で設問を適当に答えたらどうなるんだろうとその当時は疑問に思いました。それに対し、会社の人が説明したところでは、複数の設問を用意することで、回答に整合性があるかどうかをチェックしているとのことでした。そのからくりはもちろん教えてくれませんでしたが、そんなことができるのかなあと思いました。 新聞社の世論調査に対しては、昔から疑わしいと思われていますよね。具体的にどうやって抽出したり調査しているのか、新聞社にはHPなどでもっと積極的に情報公開してほしいですよね。
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- nidonen
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#1 さんが紹介されている「 回答に整合性があるかどうかを チェックしている 」ですが、これはアンケートに限らず適正試験 などでも広く使われている手法です。複数の問題を用意することで 「 不自然な回答の割合 = 回答の信頼性 」を計測することができます。 ですので、その割合があまりに不自然と判断された回答は除外 しているはずです。そうやってアンケートの精度を高めていきます。 あとは、#2 さんの挙げた誘導質問も典型例ですし、さらには アンケート結果を恣意的に分析することもあります。 読売で実際にあった例ですが、夫婦別姓に関するアンケートで A 夫婦別姓に賛成 B 仕事で旧姓を使うことには賛成 C 夫婦別姓に反対 という3つの選択肢がありました。私は B 派ですが、もし 選択肢が A と C しかなかったら、 C を選ぶという立場です。 おそらく、B を選ぶ人の多くは私と同じ立場だと思います。 ところが読売の記事は、「 A と B を合計すると、多くの人が 夫婦別姓に賛成していることがわかった」と書いてあるではないですか! 旧姓容認派を勝手に夫婦別姓派にするんじゃねえ! と憤りました。 そんなインチキなやり方があるんだなあと、実感しましたね。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、アンケート結果の解釈ひとつで 論調を大きく変えることが可能なのですね。 これだと、新聞社としての結論が先にあり、 その結論に誘導されるよう質問文を作って、 さらに回答を恣意的に分析してこれが国民の声だ、と報道できる ということですよね。 むしろこのパターンが殆どのような気がしますね。 nidonenさんの夫婦別姓の例も、それを推進する人々の意図が 裏に見え隠れする、結論は先にあったのではないか疑いたく なるような話です。大変参考になりました。
補足
回答いただいた皆さんどうもありがとうございました。 予想を超える内容の濃い回答をいただき、質問を立てて 良かったと感じております。 お礼は申し訳ないですが甲乙つけ難いので先着順にさせてもらいます。 今後とも宜しく。
- gohara_gohara
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まず、新聞社の世論調査の殆どは、電話によるものです。 この電話調査の殆どは、RDD方式と言って、ランダムに数値を出して電話をする、という形です。 また、調査対象ですが、これは読売新聞の読者を対象にはしていません(読売新聞の読者と、朝日新聞の読者、毎日新聞の読者…などは、それぞれ、好みが異なる可能性がありますので)。家に電話のある世帯全てが、調査対象となっています。 サンプリングに関して言えば、それほど問題は無いと思われます。 ただ、最近では、家に固定電話を置かず、携帯電話のみの世帯が増えている、などの事情から(特に、若い世代にそういう人が多い)などから、偏りがあるのではないか? という指摘はされています。 むしろ、問題になるのはワーディング(質問文)のほうです。 例えば、「原発問題」について、問題文が、以下の2通りで大分印象が違うことは想像できるかと思います。 A・新潟・中越地震での火災など、原発の安全管理体制に疑問が出ています。あなたは日本は、原発の建設を進めるという方針を続けるべきだと思いますか? B・石油の値段の高騰が続き、資源の少ない日本では、エネルギーの問題が重視される中、エネルギーを再利用できる原発は重要だといわれます。日本は、原発の建設を進めるという方針を続けるべきだと思いますか? 最終的な部分は同じですが、その前に書かれた文章でかなり誘導されると思います。新聞社の世論調査でも、同じようなものはよくあります。 また、関連するような質問を続けることで、最終的なところへと誘導するような質問、ということもしばしばあります。 このようなものは、捏造…ではありませんが、ある意味ではより、悪質かも知れません。 質問のサンプルの抽出については、理論的にはそれほど問題はありませんが、質問の作り方などについては、問題のある場合が時々ある、というような状態だと思います。 『社会調査のウソ』(谷岡一郎著 文春新書) など、この辺りのカラクリについてわかりやすく書かれていますので、参考にどうぞ。
お礼
ありがとうございます。 確かに広い意見を聞きたければ特定の購読者に限って 調査はしないですね。ちょっと考えれば解ることでした。 質問文についての部分、興味深く読ませてもらいました。 質問のしかたによって相手の回答をある程度コントロール することが可能なんですね。 特に政治に関しては新聞は中立的、客観的観点から報道すべき ことは誰でも考えうる部分でしょうが、新聞社といえば多くの 人が働いていたり関係している一大企業ですし何よりマスメディア ですからね。何かしらの力が働いてそうなのは私でも考えつきます から、それが記事に影響しそうなことだって想像できます。 ウチは全社的に中立を貫いています、と言われたとしても 眉唾程度にしか受け止められないですね。 そういった背景があった上での前述の質問文、ですね。 gohara_goharaさんが私に何を教えてくれようとして いるのか十分に理解できます。
お礼
ありがとうございます。 貴重なお話をいただきました。 確かに訪問調査のアルバイトなら、私もノルマ達成等のために 自分で設問に答えそうだなと思います。 電話調査は新聞社が場所と電話を用意して行うでしょうから 調査に不正がないか社員がチェックすることも可能でしょうが 電話する人はバイトだと思いますし、最終的に調査に携わって いる人のモラルで簡単に結果が歪む可能性がありますね。 この点は私にとって盲点でしたので非常に参考になりました。