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助詞「に」の諸用法の中の一種について
下記のような使い方よく見えていて、意味もほぼ理解していますが、具体的に言えばさすがによく分かりませんね。皆さんに教えていただきたいのです。 では 例:1.(幽霊)皆には見えていないか. 2.君にしか聞こえない声. こう言う場合の「に」はどんな意を含んでいますか。教えてくださいm(_ _)m。
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この「に」は難しいんですよ。 一般には 所有・可能・必要を表す述語の「主語」である と、言われていますがね。 1.所有者を表す 君には 兄弟が 多い/少ない/いる/ない 彼には 責任感が 欠けている 2.ある行為ができる人を表す 君にも見える星 君にしか聞こえない声 僕にも分かるように話してくれ 100メートルを5秒で走るなんて、誰にできるだろうか 3.必要としている人を表す 僕には お金が いる/必要だ 僕にも 水が 欲しい 「所有・可能・必要」という状態が存在する場所を表す「に」だという考え方もできるかもしれない。 あるいは「主語」の「に」ということで、使役、受け身、やりもらいなどの「に」と関係があると考えることもできるかもしれない。 太郎に 散歩をさせる 太郎に 殴られた 太郎に 薬局に行ってもらった
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- Parismadam
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はじめまして。 文の基本、「主語と動詞」を見出せば、助詞の問題は意外と簡単に解けます。 1.(幽霊)皆には見えていないか.: (1)この文の主語・動詞は 主語:「幽霊が」 動詞:「見えていない」 が基本にあります。 (2)主語「幽霊」は能動的に「見る」のではなく、受動的に「見られない」→「見えない」となりますから、この文は受身の文になります。 (3)「皆に」は、動作「見えない」の本来の主体となるものです。これは、能動態にした時、主語になるものを言います。 例: (能動)「皆は、幽霊を、見ることができない」 → (受動)「幽霊は、皆に、見られることができない(見えない)」 となります。 2.君にしか聞こえない声: (1)この文の主語・動詞は 主語:「君には」 動詞:「聞こえない」 が基本にあります。 (2)「声」は「聞こえる」の連用修飾語(目的語)になっています。 例: 「声を聞く」=「声が聞こえる」 (3)「君にしか」は動詞「聞こえない」という、可能性を表す行為の主体(主語)を示しています。 (4)次の手順わかりやすい文にしてみると、助詞の働きが解読できます。 「君にしか聞こえない声」 →「君にしか声は聞こえない」 →「君しか~ない」=「君だけは~する」 →「君だけは、声を、聞くことができる」 以上ご参考までに。