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放射性廃棄物の海洋投棄
日本は、原子力発電などで生じた放射性廃棄物の海洋投棄処分を行ったことはあるのでしょうか? 放射性廃棄物をドラム缶に詰めて海に捨てるといったものです。
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少し古い本ですが、槌田敦著「資源物理学入門」によると次のような記述がありました。http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4140014237/ 廃炉の処分に伴い放射化された大量の鉄材(核廃物、nuclear waste)に対して、『第一回原子力平和利用国際会議日本代表団の報告にもあるように、これらの核廃物は地中に埋めるか、海底に沈めるかすればよいと考えられ、実行された。……だが、このアメリカの底抜けの楽天主義は修正され、一九六四年以後、海洋投棄を取りやめた。現在、アメリカの海域で放射能の漏れ出しが続いており、大問題になっているが、それは、これ以前の海洋投棄によるものである。…… 日本の場合、相模湾で、通常の海底土にくらべ三二倍のコバルト60と一二倍のセシウム137が一九七八年に水産庁の調査でわかった。しかし、科学技術庁は、これを隠し続けていた。このほど相模湾で放射能を捨てたことがあると認めたものの、投棄点と汚染点が一〇キロメートル違うから無関係と言い張っている。 …… 千葉館山沖に捨てたという一六〇〇本のドラム缶の場合、海底が二六〇〇メートルと深いため、科学技術庁は調査不能といっている。が、アメリカではもっと深いところでの調査をしているので、科学技術庁のいいわけは信じがたい。』 これは核廃物の例ですが、核廃棄物の場合は、ガラス固化体にして水から完全に隔離した地層に埋めるわけですが、いまのところそんな場所は存在しません。上で示した著書には『放射能を大量に含んだガラスは、放射線と発熱効果でひび割れし、最終的に粉体のあつまりになる。これは事実上の表面積が大きいから放射能が水に溶け出すことを防げない。』とあります。地層処分による高放射性廃棄物が水に溶け出すリスクを防ぐことは、物理的に不可能に近いことだと思います。 核廃棄物の処理はどこの国もいい加減な管理がまかり通っています。中国ではチベットに不法投棄し、ロシアでは日本海へ不法投棄していました。また、旧西ドイツでは、IAEAの議長であるルドルフ・ロメッチ(Rudolph Rometsch)が、放射性廃棄物をリビアやパキスタンに密輸し逮捕されています。これはパキスタンの核兵器開発にIAEA議長が手を貸していたことです。 チベットの核 /放射性廃棄物 http://www.tibethouse.jp/atomic/atomic07.html 低レベル液体放射性廃棄物処理施設 「すずらん」の供与 http://www.tecsec.org/Russia.htm 「国連」は常任理事国五カ国のための組織 http://www.chibalab.com/news_otoshiana/documents/20030830.html 日々雑感 http://csx.jp/~gabana/Sizen/Zizi/hibi-0112.htm
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各個書きの部分は私の記憶違いでした。最終処分場として名乗りをあげたそうです。 http://www.gns.ne.jp/eng/g-ken/igiari/obj_269.htm
私の知る限りではありませんね。各原発等に保管されています。 それら保管場所も、もう収容に余剰スペースがなくなってきているので、政府は「一時保管施設」を作ろうとしていますが、応じる自治体は0です。 (正確には保管場所調査に応じた町長がいたのですが、住民の強い反発を受け、落選。新町長は撤回を申し出て、撤回されました。)