カビ毒について。
アフラトキシン;Aspergillus flavus, Aspergillus parasiticusが産出する毒素です。肝細胞壊死、肝癌発生。特に肝癌発生については、他のあらゆる化学物質よりも強いといえるでしょうか。B1、B2、G1、G2のタイプがあります。穀物類に多いですネ。
ステリグマトシスチン;Aspergillus versicolorが産出します。強い肝癌発生能力があります。穀類に多いです。
オクラトキシン;Aspergillus ochraceus, Penicillium viridicatumが産出します。肝グリコーゲンを低下させ、腎組織に強い障害を与えます。米穀類におおいです。
シトリオビリデン;Penicillium citreo-virideが産出します。神経毒で下肢の麻痺や呼吸困難から死に至ることもあります。黄変米ですネ。
ルテオスカイリン;Penicillium islandicumが産出。肝硬変や肝癌をおこします。
ルブラトキシン;Penicillium rubrumが産出。肝障害。トウモロコシです。
シクロクロロチン;Penicillium属が産出。出血を伴う肝細胞の壊死がおこります。
シトリニン;Penicillium citrinumが産出。腎糸球体障害。
パツリン;Penicillium urticae, Aspergillus clavatusが産出。上行性神経麻痺。
エルゴタミン;Claviceps purpureaが産出。神経症状(嘔吐・下痢・腹痛を伴う知覚異常や痙攣)、子宮収縮。
トリコテセン類(T-2トキシン);Fusarium tricinctumが産出。腸管肥大充血・胸腺萎縮・肝臓肥大・腎臓肥大。
トリコテセン類(ニバレノール、フザレノン-X);Fusarium nivaleが産出。症状はT-2トキシンと同じ。
ゼアラレノン;Fusarium graminearumが産出。ブタの不妊原因物質ですが、人体への影響は不明。
とりあえず、カビ毒について書いてみました。
タイプは肝臓毒・腎臓毒・神経毒・麦角毒素・フザリウム毒素群にわけることができますネ。
以上kawakawaでした