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バイオガソリンと普通のガソリン
バイオガソリンが最近話題になりましたが、バイオガソリンは普通のガソリンと比べ、二酸化炭素の(全体的な)排出量は少ないのでしょうか。実際どの程度違いがあるのか知りたいです。
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- princelilac
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バイオガソリンを燃やして出るCO2は、もともと空中にあるCO2を植物が取り入れたものですので、栽培前と燃焼後での増減はありません。掘り出した原油を精製して作ったガソリンを燃やして出たCO2は、空中にはなかったものが新たに増えたものです。CO2が増えることを警戒している人が指摘するのは、この増えたCO2のことを指して言っているのです。
- anima-mundi
- ベストアンサー率37% (23/62)
バイオマスエタノールの推進でひとつだけ気をつけなければならないことがあると思います。それはバイオマスを用いた温暖化対策によって食料や穀物価格が高騰しており、飢餓や貧困が加速しているという現状があります。温暖化対策を優先することで発展途上国の更なる犠牲を放置したままでよいのかといったことが懸念されていますが、すでに国策として先進国では発展途上国の食料の切捨てを決定したために飢餓人口の増加は避けられない見込みのようです。 厚生経済学の観点からすると温暖化対策の優先順位は下位になりますが(たとえばコペンハーゲン合意)、温暖化対策を優先させた場合は貧困や飢餓の問題は後回しになり、発展途上国に対するしわ寄せは強まる傾向にあります。白人至上主義社会では、奴隷貿易や植民地の時代から変わっておらず、アフリカ人は人として認められずに、切捨ての対象となっています。 温暖化と貧困 格差を生む温暖化対応政策 http://mikerosstky.spaces.live.com/blog/cns!65DFD4754018BC2A!2721.entry 国策「コーンラッシュ」あおりで穀物価格急騰 飢餓人口4億人増えるう予測も http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2007040802007017.html 3.日本の食料自給率が低い理由は http://www.maff.go.jp/jikyuuritsu/kuwashiku3.html Ethics of Biofuels http://www.energybulletin.net/24169.html MASSIVE DIVERSION OF U.S. GRAIN TO FUEL CARS IS RAISING WORLD FOOD PRICES http://www.earth-policy.org/Updates/2007/Update65.htm
- giel
- ベストアンサー率22% (2/9)
No.7の者です。補足です。英語の文献ですが、 OECD/IEA, Biofuels for Transport, An International Perspective, 2004. のp.13が特に参考になるかと思います。
- giel
- ベストアンサー率22% (2/9)
(既に、回答されています通り)エンジンをON(つまり走行中やアイドリンク中)の時に出るCO2に関して、そもそも3%分エタノールを混合したバイオガソリンであれば、3%分CO2排出が減ります。 #ただし、バイオエタノールとイソブテンC4H8を混合し、ETBEにしたものを、さらに既存のガソリンと混合し「バイオガソリン」と呼んでます。その混合比(重量%、体積%、熱量%)につて、私は情報を持ち合わせていません。(現在のバイオガソリンがバイオエタノールを体積比で3%含んでることを前提に以下、ご説明いたします。) http://www.paj.gr.jp/eco/biogasoline/ ETBE = エチルターシャリーブチルエーテル #細かい話ですが、同体積あたりであれば、エタノールは熱量が低いため、そういった意味ではバイオガソリンの方が、おなじ1Lでも熱量がほんの少し低いかもしれません。(ただし、製造側で熱量を調整しているだろうし、無視できる範囲だとは思います。) また、エタノールを単純にガソリンと混合すると、同体積当たりの熱量が下がる反面、オクタン価が上がり、「同熱量」あたりで比較すると燃費は向上するようです、、、。だけど、オクタン価も製造側で調整していると思われますし、無視できそうです。 本題の「全体的な」排出量ですが、、、、、 全体的なCO2を考えると、話がかなりややこしくなります。上手く説明できてませんが、次の通りです。 一般に、製品全体のCO2排出という意味で、よく「ライフサイクルアセスメント(LCA)」という評価を用います。製品の製造や廃棄段階も含めて、間接的なCO2排出全体をカウントするといった概念です。 http://riss.narc.affrc.go.jp/biomass/wiki/index.php?LCA LCAで見たバイオエタノールは、既存ガソリンのCO2排出に比べ1/10から3/5になります。 http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g30723b41j.pdf のp.16を参照。 □トウモロコシ(コーン)から製造すると1/2から3/5 □サトウキビから製造すると1/10 □非可食部分であるセルロース系から製造すると1/10 のCO2排出になります。 サトウキビからエタノールを製造する方がLCAとして有利なのは、サトウキビの残渣であるバガスを熱源、発電に利用しているためです。セルロース系とは、ワラといった残渣物や、一般の草や茎などをイメージして良いかと思います。 #また細かい話で恐縮ですが、トウモロコシやサトウキビを畑で育てる際に利用した化学肥料に関するCO2排出(化学肥料製造時に発生するCO2排出)はLCAとして考慮するのが一般的です。ただ、エタノール工場設備(の鉄筋やセメント?)、灌漑設備(の消費電力や建築材料?)からのCO2は、ケースバイケースで、LCAに組み入れたり、外したりしてます。http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g30723b41j.pdf のp.18を参照。 バウンダリー(範囲)の取り方は、唯一最良の真理がある訳ではなく、むしろ、分析者がある一定の主観を持ち出して判断する必要があります。(バガスで発電した電力を売った場合、そのCO2は、エタノールのCO2から差し引くのか??など) また、日本がブラジル、インドからサトウキビ起源のバイオエタノールを輸入した場合、輸送のため重油などが使われるため、1/4程度のCO2排出となります。 フランスは、テンサイ(約70%)、小麦、ブドウからバイオエタノールを製造しています。フランスで製造された平均的なバイオエタノールは、既存ガソリンの1/2ぐらいかもしれません。 大聖康弘, 「バイオエタノールの最前線」, 第二版, 2006. のp.70を参照。 総じて、今回のバイオエタノール(あるいはETBE)は、フランスから輸入し、3%混合のため、全体的なCO2排出は、1.5%ほど、既存ガソリンから少ないのではないでしょうか。 将来、ブラジル、インドから大半を輸入し、例えばエタノールを体積比10%混合した(調整なしの単純な)E10だと、全体的なCO2排出は約5%減となる計算です。 0.1(体積混合比)×0.75(エタノールのLCA的CO2削減量)×21.2/34.5(熱量調整項)=4.6%
- rinkun
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現在販売されているバイオガソリンにはバイオエタノールが3%混入されています。 バイオエタノールの燃焼による二酸化炭素は京都議定書のルールではゼロ換算なので、およそ3%の削減ということになるでしょう。 ただしエタノールの燃焼熱量はガソリンより落ちるので、燃費換算すると削減量はもう少し低いことになると思います。
- aburakuni
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質問にそのままの回答としては、普通のガソリンは成分中の炭素が全て二酸化炭素になります。ガソリンは色々な成分の混合物ですが、基本的には炭化水素CnH2(n+1)でありますので、分子量を考えれば重量の約9割が炭素になります。 一方バイオガソリンであるエタノールはC2H6Oとして成分中の炭素に関しての二酸化炭素を発生させますが、京都議定書のルールでは既に述べられている理屈で発生はゼロと計算されます。 勿論、実際には取り扱い中にニ酸化炭素は発生させますが、それは化石エネルギーについても同様なので、差し引きはゼロですね。
- keikeikeik
- ベストアンサー率50% (1/2)
そもそもの所から、書きますがバイオガソリンとは植物をもとに作られたアルコール類を混ぜたものです。(あるいは、海外ではそれそのものを指すこともあるようです) つまり、植物が成長する過程で、CO2を吸収しているので環境にいいとしているわけです。 式的には、CO2(二酸化炭素)⇔C2H5OH(エタノール) の右矢印で作られるのがバイオガソリン(正確にはその一部)だと言えるでしょう。燃焼が左矢印です。 そもそも、ガソリンが植物の死骸から(できる速度は数万年、数千年諸説ありますが)作られているという論によれば、その速度を速めていると言えなくもないでしょうが・・・ ただし、木もしくは草のの成長はハッキリ言って遅いです。つまり、作った二酸化炭素がすぐ吸収されるわけではないので大きな問題を含んでいます。つまり、たとえ十年とか二十年のスパンで見たらCO2が排出されていないとしても、その間に赤外吸収(熱を蓄えるという意味)によって温暖化が進む可能性を指摘する声もあります。 最後に、少々話がずれますが、車はアルコール類で走れますが、高分子化合物(まあ、プラスチックだと思ってください)は原油から作らないとなかなかに面倒です。つまり、石油の残りを車以外に使うという発想があるわけです。
最近注目を浴びてますね~バイオエタノール! 確かに、環境破壊ストップの目的に試行錯誤されているようで理屈と してはCO2排出量が削減されているのでしょう。 しかし、バイオエタノールを蒸留するのに使われる動力などによって 排出量が増えていくのではないかなとちょっと思ってしまいます。 余談ですが、アメリカなどではバイオエタノールの為にオレンジ農家 はとオレンジの栽培をやめてサトウキビの栽培を始める農家が増えて いるようで果汁などの価格が跳ね上がって余計な心配が多いですね。 かつて日本がコメ余りの為、減反政策をし多くの田んぼが潰されました オレンジ農家も同じ歴史を繰り返すのでしょうか? CO2排出削減と言いながら別な意味で環境破壊に繋がっていると思うの ですが・・・バイオガソリンの発送が儲け主義の連中の道具に使われ 無いことを願いたい(余計な回答ですいません)
- x530
- ベストアンサー率67% (4457/6603)
バイオガソリンを燃焼したときのCO2排出量が、普通のガソリンを燃焼したときのCO2排出量よりも特別少ないということではありません。 バイオガソリンの原料のサトウキビやトウモロコシを栽培する際に、光合成で地球のCO2を吸収しているので、バイオガソリンの成分の中のバイオ部分ではプラスマイナス0ということです。 総合的に、CO2排出量が少なくなるということです。
- lgs25
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バイオ燃料の場合、原料となるものが 生成過程において吸収したCo2を再排出していのだから 環境への影響は無い と考えられています
補足
普通のガソリンはこれだけ排出するのに対し、バイオガソリンは…という感じで知りたいのですが分かりますか?