#1です。
お礼、ありがとうございます。
それを受けて、少し補強したいと思います。
>自民党は農家に対して過保護に過ぎたと思っています。農協が団結して自己の利益保護を図るのは当然の事ですが、それが国家としては不利益、不平等になっているという事が国民に余り伝わっていないと思います。
これは同意見です。
従来の農業政策は、「金をやるから、米はつくらんでくれ」みたいな感じでしたから。
>>弊害としては、伝統文化が廃れる、田畑の荒廃や環境の変化で生態系や気
>>候に影響がある、既存の農家との共生をどうするか、等々でしょうか。
>競争の導入には一定の弊害があるとは重います。しかしそ弊害があってなお他の業種では競争が行われています、農業だけが特別扱いされるのであれば相応の理由が必要だと思います。
これは、別に農業だけを特別視しているわけではありません。
日本はなりふり構わない経済成長の為に、伝統・文化をないがしろにするところがありました。
その反動か、最近になってもう一度伝統・文化を見直そうという動きが強さを増してきています。
もちろん、ただの懐古主義になっては無意味ですが、伝統・文化というのも世界で渡り合う上での強力な武器になり得るのです(ソフトパワー外交など)。
なので、この武器の活用とのバランスなどを考慮に入れた総合的な戦略が必要だと思います。
もちろん、これは農業だけではなく、工業分野や町作りなど全ての面に及ぶ問題です。
>個人的には戦争が起こったとしても食料の流入が完全に途絶えてしまうような全面戦争は簡単に起きるものではないとかんがえています。
その通りです。
なので、
「しかし、現実問題として海外からまったく食料が入ってこないようになる可能性は低いでしょう。
むしろ、これから自由貿易などが推進され、どんどん海外産の食料が入ってくると考えられます。
また、逆に日本で作った作物を海外に輸出するようにもなるでしょう。
こうした、グローバル化に備えて競争力をどう高めていくかが重要であり、自給率云々に対しては余り一喜一憂する必要は無いと思います。」
と述べました。
つまり、今後は自給率云々よりも国際競争力をいかに高めるかという事が早急に求められる課題なのです。
この課題をクリアするために、民間企業の資本や技術開発力を借りる事は大きな力になると思っています。
また、日本はフランスや米国のように大規模で広い農園を持てないので、大規模な機械化が出来ず、それが日本の農業の衰退の一因でもありました。
(フランスや米国では、大型機械が使えるため、広い農園でも人手が余り要らない)
しかし、この面をクリアするための技術が開発されつつあります。
それが、「工場野菜」という分野です。
これは、従来の田畑による生産ではなくて、工場で培養する技術です。
これを利用して急速に発展している企業もあります。
また、工場培養では回転率の高さや計画的な生産が容易なため、飛躍的に競争力UPが見込めます。
つまり、従来の「農業」のイメージを捨て柔軟な対応をしていくべきだと思います。
もちろん、こういった「新しい概念」を導入するときには、周りの抵抗や無理解、行きすぎた理想化やそれによる弊害の見落としなど、様々な問題があり、一朝一夕でいけるものではありません。
しかし、「農業復活」に向けて、大胆な発想の転換は必要でしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 URLにあった批判サイトですが語調は感情的なものの批判自体は説得力がありました、まだまだ問題は山積なのですね。 >実際にその方向に向けて動いている地域があるという報道を見た記憶があります こういう積極的な動きがあるのは大変良いことだと思います。農家というとやはり保守的なイメージが強いですし、政府も啓蒙活動に取り組むと良いと思います。