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お金の増える仕組みについて
日本の通貨流通量は数百兆円?(もっと?)とか言われていますが、その通貨が流通する過程が分かりません。 お金の流通する過程ってどういうものなのでしょうか? なぜ経済規模が拡大するのでしょうか? 以下、自分なりに考えた過程を記入してみます。 日本と言う国が今始まり、お金と言う概念が今始まったとお考えください。 1.Aさんは、事業を始めたく、従業員を雇うために、銀行からお金を借りようとしました。 2.銀行はお金が無いので、日本銀行から融資用のお金を借りることとします。(無利子?で貸してもらえるのでしょうか?) 3.Aさんは、10000円借りることにしました。但し、1年後に利息の500円を払うことを約束します。 4.Aさんは事業を行い、Bさんが、事業を行うため、Aさんの作った物を2000円(作るのにかかったお金は1000円)で買いました。 5.Aさんは、儲けたお金1000円と、借りてたお金10000円+利息500円を返して、500円儲けました。従業員には、200円払いました。 6.Bさんが物を買うためには、Bさんもお金を銀行から借りるしかないので、お金を10000円借りています。利息は同じ1年で500円です。 7.Bさんも事業を始めようと、Cさんへ物を売ります。Cさんへは、Aさんから買って取られたお金2000円と、銀行への利息500円を足して、自分の儲け分500円をプラスした3000円でCさんへ物を売りました。 これらを続けていくと、結局買っていった最後の人が一番損をすると言うか、経済規模は増えていかないような気がするのですが、実際はどうなのでしょうか? 利息収入で儲けた銀行員が使うお金が経済規模拡大に寄与しているのでしょうか? 日銀がどのようにお金を貸して・・・とかいろいろ教えてくださるとうれしいです。 よろしくお願いいたします。
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銀行の貸出(信用創造)によって通貨が市中に普及していく様子は、経済学の教科書では「信用創造プロセス」「トランスミッションメカニズム」などという言葉を使って説明しています。そこで、斎藤精一郎著『ゼミナール現代金融入門』(日本経済新聞社 2003. 1.23) からその説明を引用しましょう。 市中銀行が預金の単なる受け手でなく、貨幣の供給機関であることがわかっても驚くにはあたらない。というのも、預金通貨を創造する市中銀行のすべてを考慮に入れると、銀行システム全体でが膨大な預金通貨の創造が行われる結果になるからである。 これが金融論で必ず誰もが不思議な思いにさせられる預金創造のメカニズムである。 さて、この市中銀行の信用創造であるが、まず、ここに本源的預金100万円があるとしよう。本源的預金とは預金者が現金とか小切手をもって預ける預金とする。 まず、この預金者が現金100万円をA銀行に当座預金として預ける。一般に銀行が手元に現金準備として残す比率(現金準備率)を10%とすれば、A銀行は100万円のうち10万円の現金を残して、残りの90万円を企業aに貸し出す。 次ぎに90万円の貸出を受けた企業aは取引銀行のB銀行に90万円の預金をする。B銀行には派生預金が90万円発生したことになる。このB銀行も同様に、10%の現金準備を残し、残りの81万円を企業bに貸し出す。 さらに企業bは、C銀行にこの81万円を預金する。C銀行は10%の8.1万円を現金準備として、残りの72.9万円を貸し出す。 このようにして貸出と預金の連鎖は続いていく。これが預金創造であり、信用創造の波及メカニズムといえあれるものだ。 この結果、最初の本源的預金100万円は次々と派生預金を創り出し、最終的には1000万円の預金が創造されることになる。まさしく預金の乗数的拡張である。 預金総額=100+90+81+72.9+………… したがって、この預金創造プロセスを定式化すると次のようになる。 預金総額=本源的預金X{1÷(1-預金歩留率)}=本源的預金X(1÷現金準備率) つまり、現金準備率をαとすれば、最初の本源的預金の1/α倍の預金が創造されるわけで、預金創造乗数は、1/αということになる。 この説明は、通貨が普及していく様子の説明ですが、「最初に、日銀が市民に100万円を貸し出し、それを「本源的預金」として銀行に預けた」、とすれば、通貨が普及する説明になります。 これは経済学の教科書の説明の仕方で、全ての教科書は、通貨の普及をこのように説明しています。けれども、実際に日本の場合は、明治時代に「円」通貨が普及するときは違っていました。 明治政府は明治4年5月10日、「新貨条例」を公布して近代国家に要請される幣制の統一を進めることにした。同条例では純金1,500mgを1円とし、これを基準として、その100分の1を銭、銭の10分の1を厘とすること、新貨幣1円と旧貨幣1両を等価とすること── などが定められた。 ということは、「円」が普及する以前から「両」が普及していて、銀行は「両」と「円」の交換をしただけ。日本では、銀行が出来る以前から「両」という通貨が普及していた、ということです。上記教科書の説明で、「現金準備率を10%とすれば」とありますが、現在の準備率は1.3%です。 経済学教科書の説明は抽象的なモデルとしては分かりやすい説明ですが、実際に「円」通貨が普及したのは、銀行制度ができる以前からあった、「両」との交換に依って普及したのでした。
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- korokorodo
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とても分かりやすい経済学への再考の場をありがとうございます。。 ド・ド・ド素人ながら・・ 中学校時代、日本史以外は全く!興味を持てなかった中で、 唯一!経済のクラスで、先生が言われたことを関心、感心、納得したのが、 A)資本主義経済では「利息」という価値観があり、 B)??経済ではそれがないため、 国が公共施設を作るのに、1億円の地下鉄?を作るとすると・・・ 20年返済としてみても、 1億6680万借りなくてはならない。。 30年返済なら、2億1768万円・・ 倍借りないといけない・・ つまり、、金額が大きいほど、期日が長引くほど、 負担は膨れ上がり、 結局は、期間をどうする事も出来なければ、 借入額を小さくする以外にない・・ つまり、、100年持つものではなく、とりあえず30年もつだけの見栄えの良い、取り壊しやすい建造物が建てられる・・ 地球上で、使い捨て度の高いものを選択をせざるをえない・・ こういう矛盾をごまかすために、、 ファッションという視点で、 カッコいい、悪いの問題で、 地球とは敵対する浪費性を普及し、 結果、地球上の弱者である、 生物、動物、人間界では老人子供、途上国民、、 に歪みをもたらす・・・?? となると・・ お金というものができた時点では、 はじめはB経済に近く、 A経済はB経済で富裕層資産家、資本家ができてから 出来上がった経済では・・?
お礼
ご解答ありがとうございました。 >結局は、期間をどうする事も出来なければ、 >借入額を小さくする以外にない・・ > >つまり、、100年持つものではなく、とりあえず30年もつだけの見栄えの良い、取り壊しやすい建造物が建てられる・・ これ面白い考え方ですね。 でも確かにそんな気もします。 このような考え方したこと無かったので、参考になりました。 ありがとうございました。
お礼
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。 お金の増えていく仕組みがとてもよく分かりました。 そうですね、確かに銀行は預かったお金を一部を残して又他に貸すのですよね。 それでお金が増えていくと言うわけですね。 非常に身近な経済ですが、あまり良く分かっていませんでした。 経済は面白いですね。