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血圧値の評価の仕方
私はいま大腿部で血圧を測る装置を作っているのですが(健康管理に使おうと思っています)、その装置ができたときの精度評価の仕方に迷っています.普通に上腕,もしくは手首の血圧と比較するのか、その際できるだけ同時に取るのが良いのかそれとも数分くらい間をおいて取るのが良いのか.また大腿部の血圧は上腕、手首などと生理的に違うはずなので、説得力のある評価方法はないものかと考えております.何か意見があれば宜しくお願いします.
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測定については、精度と確度が必要です。精度とは、バラツキをあらわします。真の値が100であるものについて、Aの方法は、90、91、92になり、Bは95、101、105であった場合、Aは精度が良い、Bは確度が良いと表現します。 精度については、同一の対象について、繰り返し測定して、標準偏差を計算すればよいでしょう。標準偏差は、単位が違うと数値の桁がかわりますので、直感的ではありません。むしろ、標準偏差を平均値で割った変動係数の方が良いかもしれません。 確度は、標準があれば、簡単です。例えば、血糖値であれば、1mg/mlの溶液を調製して、その溶液を測定し、その値になれば、あるいはその差が小さければOKでしょう。 血圧の場合は、標準血圧を作製するのが困難なので、既知の方法と比較する他、思い浮かびません。新測定法を報告した論文でよく見かけるのは、同一のサンプルについて測定し、比較の為に相関分析をします。この場合は、上腕と同時に測定して、それについて相関分析と回帰分析をするほか思い付きません。その結果を見れば、既知の方法に慣れている人も、新しい方法がどうなのか、「既知の方法より高めなのか低めの値になるか」などを考慮した上で判断できます。 実際には、いろいろな問題があります。これまで上腕で測定していたのに、別の箇所に測定装置をつけると、血圧があがる可能性もあります。数分おいた方が良いか否かは、即時と数分おいた場合とを比較すればよいでしょう。 新しい方法は、それだけでも意味がありますが、どのようなメリットがあるかは明確にする必要があります。確度と精度、患者への負担の軽減、時間の短縮、機器の価格など、冷静に比較して下さい。というのも、単に新しい方法、というだけの論文を見るからです。これは、使用者が増えるか否か、という現実的な指標がありますが。 以上、釈迦に説法の点は、ご容赦を。
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- Tomy-expo
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基本的に上腕や手首などで測定する際は、心臓と同じ高さで測定することが前提であるはずですので、大腿の場合の測定規則として臥床状態で測るようにするのか、それとも座った状態で測れるように換算値をプログラミングするのかを考える必要があると思います。また、医療従事者だけでなく一般の人も使用者の対象とするなら、大腿動脈の走行位置をできるだけ正確に把握しカフを当てられるような、装着に対する工夫も欲しいところです。 さて、評価方法ですが、上記を考慮して様々なパターンにおいてオーソドックスな上腕部と比較するのが一番簡単かと思いますが、正確性を重視するならば医療機関の協力を求め、心内圧測定時に同時装着してリファレンスをとるなどの方法もあると思います。 解答になりましたでしょうか?
お礼
回答ありがとうございました.座った状態ではかれるようにするつもりです.大腿動脈の走行位置をできるだけ正確に把握しカフを当てられるような装着に対する工夫もほしい これは僕もいま非常に頭を悩ませているところなんです.血管の逃げなどについて書いた論文などはないのかと探しています.
お礼
回答ありがとうございました非常に参考になりました.精度と確度,はずかしながら確度という言葉は知りませんでした。ありがとうございました。