- ベストアンサー
はぐれた蟻の行方をご存知のかたご連絡ください
先日、自転車にのっていたところ、歩道の脇に植えられた街路樹から 腕の上に一匹の蟻さんが落ちてきました。 しばらく進んだところで、蟻さんを振り落とすような形でお別れしたのですが あとから良く考えてみると、その蟻さんにとっては巣からは遥かに遠く、 また、仲間の匂いも何もないところに一人ぽつねんと置き去りにされたわけで、 非常に悪いことをしてしまったと深く反省しています。 自転車を運転中でしたので、蟻さんの名前を訊いたり、いろいろ話すこともできず、 手がかりが全くありません。 蟻さんは、巣に無事にたどり着けたのでしょうか? 巣に向けてて旅をしているとすると、どのように巣の方角を求め どのような食生活をしているのでしょうか? それとも、新しい土地で一人新たな生活を始めたのでしょうか? どなたかはぐれた蟻の行方をご存知の方がいらしたら教えてください。 本人からの連絡でも結構です。 お待ちしております。 ---- motsuan ---
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
一般的にアリの採餌範囲は数十メートルまでです。 アリの採餌、帰巣に使われるものは3種類考えられています。 ひとつはフェロモン。 アリは体中からいろいろな化学物質を出しており、足の裏やおしりの先から道しるべフェロモンを出しています。 もうひとつは偏光。 体内時計と太陽の方向を感知し、常に自分の位置と巣の方向を把握し餌から一直線で帰るアリもいます。そのアリは砂漠に住んでおり、例外的にかなり大きな採餌範囲を持ってます。 3番目は目印を目視する方法です。 巣の周りの風景をもとに巣や、餌場までたどりつきます。 日本で最もよく見られるクロヤマアリとクロオオアリは視覚によって餌を探しているといわれています。その次に優先種と思われるトビイロケアリは道しるべフェロモンをつかますが、道から外れるとすぐに迷ってしまいます。 残念ながらはぐれたアリは巣には戻れないと思われます。巣に戻る前に他のアリや捕食者に殺されてしまうでしょう。ただ働きアリ1匹だけ隔離すると糖分の餌のみ摂ります。一度胃とそのうをいっぱいにすると10日ほど餌をとらなくても生きていけます。が、乾燥に弱く餌を与えていても乾燥させるとすぐに死んでしまいます。地表面というのは思いのほか乾燥していますから巣に戻れないアリはやはり死んだと思います。
その他の回答 (5)
- KOH_da
- ベストアンサー率31% (161/506)
極楽プログラマのKOHです。 プログラマだけど、ハチの研究をしています。 アリとハチは同じ仲間だったりします。 で、そのアリさんですが、確実に死んでいます。 sohさんがハチのことをいろいろ書いていますが、 ハチとアリではずいぶん事情が異なります。 帰巣ということに関しては地面を歩くアリと、 空を飛ぶハチではまったく違うんです。 ハチの場合は方向感覚というより、 記憶している景色が重要なようです。 ファーブルの行なった実験は、 景色を覚えているかどうかじゃないのかな。 3-4kmというのは、おそらくそのハチが帰巣できる 限界の距離だと思います。 その個体が少し飛んでみて、たまたま覚えている景色が、 周囲に存在すれば、帰巣できる可能性があります。 しかし、最初に飛んだ方向がまるで逆であれば、 あとは知らない景色ばかり出てくるので、 もう帰ることはできないでしょう。 帰巣した数がそれっぽいですし。違いますか。 アリさんは残念ながら、景色を覚えられません。 代わりに歩いてきた場所の匂いを覚えます。 はぐれたアリさんは、花の蜜を飲むかもしれませんが、 たまたま虫の死骸があっても食べらません。 野垂れ死にするしかないのです。
お礼
> 確実に死んでいます。 がーん!厳しい現実ですが、きちんと受け止めたいと思います。 > ハチの場合は方向感覚というより、 > 記憶している景色が重要なようです。 なるほど、目を回したのかと思ったのですが違うのですね。 しかし、昆虫のあのちっこい頭に画像が納まるなんてすごい。 やはり蟻さんは匂いですかね。 書いていてどんどん悪いことしたなぁと思ってきました。 ともあれどうもありがとうございました。
- -soh-
- ベストアンサー率27% (55/201)
こんにちわ、sohです 蟻では無いのですがとても近い生態を持つ虫として蜂がいます。 ファーブル昆虫記ってご存知でしょうか?私は子供の頃とても好きで読んでたんですがその中で蜂の帰巣本能を研究していました。 ファーブルさんは、蜂の帰巣能力を見るためにヌリハナバチを対象にして、実験をしました放そうとおもう場所の方向と反対の方に百歩ばかり運び、そこで、蜂を丸箱の中に入れて、軸を中心に一方向に、次いで逆方向に回転させる。 このたがいちがいのぐるぐるまわりで、蜂は西も東もわからなくなり方向感覚を失うはず ファーブルさんは、この仮定の下に、目印をつけたヌリハナバチを、3、4キロの場所へ運んで実験をしたそうです。 その結果、第1回めの実験においては、10匹の中3匹が無事に帰巣、第2回めは、10匹の中4匹、第3回めは、49匹の中17匹、第4回めは、20匹の中7匹である。 といった具合です。 多分貴方の場合はせいぜい数百mですよね? だとすると彼等の帰巣本能をもってすればたいしたこっちゃないと思われまする。 また同じく蜂の話なんですが、彼等は巣じゃなくて「女王」がいるところに帰るそうです。 昆虫・惹き付ける・女王とくればやはりにおいですかね? 他にも匂いを出すことでオスを惹き付ける昆虫はたくさん確認されてますから(蛾とか、同じく数キロ先から発情期のメスのにおいだけで寄ってくるって研究結果がありました) きっと貴方がであった蟻さんも木からおっこちちゃうおまぬけさんとはいえ鼻は良いとおもいますよん ほいであであ。
お礼
どうもありがとうございます。 ファーブル昆虫記、なんとなく小さいころ読んだような気がします。 しかし、物覚えが悪い方なので、教えていただき感謝です。 蜂も目をまわすってことですよね。 微妙に一回に放出する数を変えているあたりがさすがですよね。 やはり匂いが蟻にとっては重要なんでしょうね。 生物という有機体の生成するものを直接使って情報を伝えるっていうのは やっぱり強烈ですよね。 醤油のこげた香ばしい匂いとか、ああ、昼時お腹がすいてきました。 どうもありがとうございます。
- nitto3
- ベストアンサー率21% (2656/12205)
私の採集したラベンダーに数十匹の蟻が入りこんでいました。 30Kmも先の家にだどりつき乾燥するため広げました。 そのあたりに蟻は逃げましたが二日ほど付近をうろうろ歩き回っていました。 その後恐らくしに絶えてしまったと思われます。 働く目的を失った蟻は自分の餌もとろうとはしないのでしょうね。
お礼
やっぱり、厳しい結末なんでしょうね。 > 働く目的を失った蟻は自分の餌もとろうとはしないのでしょうね。 環境とかそういうもので働くやる気のようなものが違ってくるんでしょうね。 蟻のモチベーションってやっぱりフェロモンのようなものなのでしょうか? 巣がない場合にフェロモンのようなものだけ与えられたとするとどうあるんでしょう?? ともあれ、貴重な経験談ありがとうございました。
そう何キロも離れたわけではないですよね。 腕に直接落ちてきたのですから、せいぜいが数百メートルでしょう。 その程度であれば、充分に蟻の群の生活圏内です。
お礼
どうもありがとうございます。 なんとか巣にたどり着いていればなぁとおもいます。 でも世の中厳しいですから。 自分のやったことに対してはきちんと受け止めたいと思います。 ありがとうございました。
- Turandot
- ベストアンサー率24% (19/77)
蟻です。 街路樹からmotsuanさんの腕に飛び降りたのは、私です。 実はちょっと前にmotsuanさんの進む方向とは反対から 来た別の人に連れ去られたばっかりだったんです。 何とかして帰ろうと思ったのですが、丁度良く、それも 自転車というスピードの出るものでいらっしゃったので つい、飛びついてしまいました。 こちらこそ黙って名前を伺わずにmotsuanさんから 飛び降りてしまいましたが、丁度巣の前で降りることが できて感激!です。 色々と心配してくださる優しいmotsuanさんはきっと 素敵な方なんだと思います。 「こういうお答えでよかったのでしょうか」
お礼
早速ありがとうございます。 救われた気がします。 ところで、蟻さんにとってはやっぱり巣に戻らないと生活は始まらないのでしょうか? それと、巣の方角とかってなにか目印があってわかったり、においでわかったりするものなのでしょうか?(それとも感?) いずれにせよ、温かいお返事ありがとうございます。
お礼
お礼が遅くなりました。 大変詳しい回答ありがとうございます。 やはり、集団生活している蟻にとって生活圏を離れるということは ほとんど死と等価なのですね。 (食生活も変わってしまって最後に力果てるとなるとやりきれない切なさが残ります。 擬人化したせいでだいぶ悲しい気持ちになりそうですが、 事実は事実として受け止めたいと思います。) いろいろな蟻がいて方法もさまざまなようですが、 やはり生活スタイルに合わせて、はぐれやすい生活をしている (あるいははぐれやすい環境にいる) 蟻にはリカバーする手段が発達しているのでしょうね。 いろいろ勉強になりました。 他のみなさまも含めて再度御礼申し上げます。 得点は皆様に出したいところですが、 MasterJAKEさんの詳細なご回答と、一番早いTurandot蟻さんご本人からのご返答に 付けさせていただきます。本当にどうもありがとうございました。