こんにちは。
疑問の通りで、化学式で、水(H2O)の水素に酸素が過剰に
結合すると過酸化水素水となって、強い殺菌や酸化・漂白などの
科学作用を発揮します。低濃度の商品としてオキシドールが有名で
これは傷口の殺菌用に一般市販されていますが、勿論飲用出来ない
代物です。
一方、酸素水が言う「酸素」とは、水に溶けている酸素の事です。
この『溶けている』という所がミソでして、
水質を評価するときの定番項目に溶存酸素量という項目があります。
例えば金魚がパクパクする時は溶存酸素が低下している訳です。
つまり過酸化水素ではなく、単に圧力を加えるなど工夫して
普通の水に空気に含まれる酸素をちょっぴり多く溶かし込んで
いるという理解でよいと思います。
無理に高めても溶存酸素量は経時的に減少していきます。
試しにその商品の封を明けるときにプシューと圧力が抜ける感じが
したら溶存酸素が少しでも多い状態を維持する為に加圧している
証拠です。因みに、何か医学的作用とかあったら、飲料水ではなくなり
薬品になってしまいますので、健康上の効能や機能を表現する事は
NGです。何だかあるある問題と根っこが同じ事になりそうで…。
本当に紛らわしい表現が世の中には多くて困りものです。
あっ、余談ですが夏場に食事中などに溶存酸素が高めの水を直に
口付けで飲んだ後に、飲み残しを置いておくと、炭酸水などより早く
雑菌繁殖が促進される可能性があります。口腔から容器内へ移った
好気性菌にとっては溶存酸素の高い容器内は居心地が良いのです。