- ベストアンサー
挿管と人工呼吸器について
6月13日に父親(75歳)が、外出中に右視床出血で救急病院へ運ばれました。両側脳室ドレナージの手術治療をしてもらいました。 本日になって意識はあり、右手足は結構動かせる状態です。しかしまだしゃべることはできません。(本日朝話しをすれば、手を握り返すことはできました。) 極めて重い状態とのことですが、 手術前の時点で、挿管をするかどうかの有無を5分以内に決めてくださいといわれました。 話によると、一旦挿管をすると、状態が良くならない限りは経済的な理由などから抜くことはできないとのことで、 知識の無い素人としては、人口呼吸器と同じようにな意味合いに思われ、早急にそのようなことを決定することに戸惑いを感じ、手術後に現時点では「しない」と答えました。 しかし、父の状態(息がしんどそうなかんじがあります)も気になります。本人はチューブを入れたりすること自体をとても嫌がる性格なので(いままで病気など無縁でした)本人のことを考えると入れることは本人の意思とは反するように思われます。 しかし、家族からしてみるとどうしたらよいのか非常に難しい問題で 今もやはり挿管をすればよいのかどうか悩んでいます。 挿管と人工呼吸器とは具体的にどのような違いがあるのでしょうか? やはり挿管はそう簡単にしないほうがよいのでしょうか? お医者様としては、一旦付けると外せないという部分もあるので、全面的に「奨める」ような言葉はお使いにはならないですが、本日も「挿管はされないのですか?」と聞かれ、遠まわしに奨めておられるように思われます。 専門の知識もないのでどうしたらよいのかわからなくなってきています。一般的にはどのような判断をすればよいのでしょうか? ご意見をどうぞよろしく御願いいたします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
はじめまして。 看護師をしています。 お父さまの突然の脳出血から手術、そしてその後の状況も挿管について決断するよう勧められているなど、ご家族も大変なこととお察しします。実際とても難しいと思います。 詳しい状況はわからないのであくまで一般論ですが、正直医療者からも「総合的に考えたらどちらがいいのかわからない」ケースが多いです。とにかく酸素化が悪くて(身体に酸素が行き渡っていなくて)生命にかかわるというのであればそういう説明が緊急にあると思うのですが、そういうことがないのであれば、おそらく今の状況だと「しなくても現時点では何とかなるが、すれば酸素化がよくなるし、急に容態が変わって生命にかかわることもありうるからそのときは(挿管しておけば)すぐに対応できる」ということではないかと思います。挿管しておくと、たとえば自分で呼吸ができなくなったという場合にすぐに人工呼吸器につないで呼吸を助けてもらうことができます。挿管をご希望されないという意思を表明されるのであれば、ご家族の不在時に急に容態が変わった場合にそのまま、ということがありえます。 ただ医師も言っているように、挿管したら回復して必要がなくなるということがない限り抜くことができないし、挿管は口から気管に管を通すというとてもつらい処置なので、挿管中は鎮静をかけて意識をなくすことがあり、ご本人との「対話」が難しくなることがあります。また、状況によってある程度の回復があると思いますが、生命は助かったけれど、それ以上でない、ということになるかもしれません。そのときに「こんなはずではなかった、これ以上よくならないならやめてほしい」と言われてもそれはできませんと言われるかもしれない、ということです。急変の可能性がある時にどこまで回復するのかを予測するのはとても難しいですから、医師も断言はできないし、どちらを勧めることも難しいです。わたし自身の家族にこういうことがあったらと考えても、簡単に結論が出るものでは決してないです。これまでいろんなケースにかかわっているからこそ、おそらくすごく困ると思います。 もともとお父さまはそういった処置についてどうお考えになっていたか(管につながれても生きていることが大事だという方か、それともそうではないかなど)、またはご家族はどうお考えか、変な話ですが長い目で見て経済的にはどうなのか、そういったことを踏まえ、必要であればもう一度今の状況と今後の見通しについて担当医に時間をもらって聞いて決めるというのもひとつの手だと思います。
その他の回答 (2)
- kayruby
- ベストアンサー率68% (201/295)
#2です。 挿管中の鎮静は、眠っていただく程度の軽い麻酔を点滴でゆっくり流すもので、意識があると却って治療に影響がある場合やご本人の苦痛がつよい場合に行われます。薬剤は効きが弱ければ流量を増やし、強すぎれば減らし、いらなくなって止めればすぐに抜けるので、そのまま意識が戻らないということは心配なさらなくて大丈夫です。 また、ご本人で息をする努力をしなくなるのではということがご心配のようですが、たしかに酸素化が悪くなって人工呼吸器が装着されてしばらくそれに手伝ってもらった場合に、人によってはそれが楽なので、回復したときに外すのが難しくなる場合もあります(反対に人工呼吸器がなじまずなかなかうまく呼吸が合わないこともあります)が、挿管そのものの目的はより空気の通り道を広くとって酸素がうまく肺まで届くようにすること(気管確保といいます)にありますから、挿管自体ではそれほど心配することはないと思います。 治療上の必要から抑制(手足などを縛ること)をされているということですが、チューブ類を抜こうとするのは無意識のこともありますが、意識があって、自分に何が起きているのかまるでわからず混乱していることもあります。返答することは難しくても、人の声を聞いたりする能力はあることが多いですから、ご面会時にはひもを解いてもらって(お帰りの際は看護師に声をかけてくださいね)手をとって、お話をして差し上げてください。ご本人の気持ちがとても落ち着くと思います。 とてもおつらい状況でお力になることもできませんが、回復までにはしばらくかかると思いますので、ご家族の方もどうかよくお休みになってください。
お礼
何度も大変御丁寧に教えていただき、本当にありがとうございます。 実は本日午前中に、酸素の状態が悪くなり肺炎を起こしかけているとのことで、医師から挿管をどうするか電話がありました。手術もしていただいた医師ですし、信用しないわけではないのですが、初日の説明が若干高圧的に感じられたので、どうなんだろうかと今から30分ほどで病院に行ってから決めたいということで、実際家族で到着後、病院で「(挿管を)御願いします」ということになり、処置をしていただきました。 私が勘違いしていた部分が若干あり、挿管は喉もとに穴をあけてそこから管を通すものと思っていました。があたりまえなのですが、実際そうではなく「電話もらった段階ですぐに決定して、あるいはもっと早くつけてあげたら息が楽になったかもしれない」と若干後悔しています。 こちらの気持ちにも優しく接していただくお言葉を何度もいただき、本当に色々教えていただけて有り難く思っております。お仕事で大変お疲れのところ本当にありがとうございました。
- 344u10ka
- ベストアンサー率27% (22/80)
挿管は気管にチューブを通して、気道を確保することです。ポンプで空気を送り込む人工呼吸器をつなぐこととイコールではありません。 どの程度の必要性があるのか確認するべきだと思います。 現時点で自発呼吸があるわけですよね。酸素マスクなどをつけているのでしょうか。それでは十分に換気できないとか、自発呼吸が止まる可能性があるとかいった場合なら、万が一に備えて挿管するのも理解できます。 一旦挿管すればしゃべることもできないし、勝手に抜管されないように手を縛られたりするかもしれませんし、意識がはっきりしたときにご本人も驚かれるでしょう。そういった素人の思いつく不安を納得させられるほどのメリットを提示しないのは、医師の怠慢だと思います。「インフォームド・コンセプト」とは患者・家族に判断を丸投げすることではありません。十分に説明し、理解を得て治療に当たることです。 個々の事情が違いますから、質問サイトで「一般的な判断」は出来ません。医学上の必要性の判断が出来る主治医に訊いてください。 末筆ですが、お父様の一日でも早い回復をお祈りします。
お礼
おそらくお仕事を終わられての大変お疲れの中、貴重な御意見を御丁寧に書いていただき、本当にありがとうございます。第三者の方のお話をお伺いでき心より感謝いたします。 現在は酸素マスクをしていただいている状態で、自分自身で息をしています。現在は苦しそうな状態の中ではありますが、自発呼吸を行っています。確かにこれから先、自発呼吸が衰える可能性も考えられることと、痰(たん)がたまって呼吸が詰まったりする、肺炎などの感染症も考えられるので「挿管」をしないですか?と、言葉に語弊がありますが、“奨められている”ようです。 御意見をお伺いした段階でも、やはりまだ正直な迷いがあります。 家族とはまだ話し合いが必要ですが、私個人としては、やはり本人なら希望しないのではないかと考えたりします。 このようなことを、中立的な医師の意見を聞けたりする機関などはないものでしょうか?また質問のようなことになりまして、申し訳ありません。御意見をお聞かせいただけますとありがたいです。ありがとうございます。
お礼
おそらくお仕事を終わられての大変お疲れの中、貴重な御意見を御丁寧に書いていただき、本当にありがとうございます。第三者の方のお話をお伺いでき心より感謝いたします。 現在は酸素マスクをしていただいている状態で、自分自身で息をしています。 私自身は聞いていないのですが、弟などには、父親はもし自分になにかあった場合、そういう管などは一切付けてほしくないと言っていたようです。 実際、右手がよく動くので、チューブなどを引きちぎらないように右手首部分で拘束されています。昨日昼の面会の際に、動く右手首先~指先で(つまり手の平から指先部分)、父親はちょうどそばにある点滴のチューブを止めたり、抜きたいような素振りをする動きを見せていました。もしかしたら気のせいかもしれないのですが、それだけでも嫌がっている気がします。正直そういう部分も気になります。 “挿管”でしゃべられなくなる可能性があることは、医師からは聞いていませんでした。昨日こちらの質問や他に検索をしていて初めて知りました。 ところで、「挿管は口から気管に管を通すというとてもつらい処置なので、挿管中は鎮静をかけて意識をなくすことがあり…」というのは、長期で麻酔をかけて麻痺させるような処置が施されるということでしょうか?なにかそれによって意識が戻らなくなるのではないかとか、一旦 挿管すると、それに頼ってしまって、自分自身で息をする能力が減っていく方向に行くのではないか、などと考えてしまいます。 なにかまた質問のようなことになりまして、申し訳ありません。御意見お聞かせいただけると大変ありがたいです。 ありがとうございます。