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d と t の対立、リエゾンすると、あら不思議

d に注目してください。 das Hund 無声 die Hunde 有声 grand 無声 (d じたいがΦ)grand arbre (d が無声化) grande 有声 これはどうしてなのでしょう?潜在的に、音素としては確実に d と t の対立があることは確かです。でもフランス語の例の場合、リエゾンしたときどうして有声音(グランダルブル)にならないのでしょうか?

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  • trgovec
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回答No.5

>Herbst は昔は Herpst と書かれていたとしたら、もっとおもしろいです。 実際に見たわけではありませんので確証はありませんが、正書法のまだない過去にそのように書いた人がいてもおかしくありません。同様に abent, hunt, tot と書いた人がいてもおかしくありません。 オランダ語で land を lant と書いた記録や、英語の方言で and を ant と書いた記録があります。 現代のつづりは語源に配慮し、また Hund - Hundes のように「語尾だけ」付ければいいようになっているのです。これが多くの言語でつづりと発音がどうしても完全一致しない原因の一つです。(語尾や無声音の前では無声化する、のような但し書きが必要になる) 古フランス語の grant, lonc, quant なども発音されなくなる前の無声化した音を写したもので、後に語源への配慮や女性形との整合性のため d, g に戻されたと推測されます。 t - d, k - g, p -b など無声音・有声音のペアがある場合は語末や他の無声子音の前で有声音が無声音に変わることは珍しいことではありません。英語はむしろ例外です。 質問の答えではないことで失礼しました。

eurekamazeltov
質問者

お礼

「整合性」ですか!有意義な質疑で楽しかったです!

その他の回答 (6)

回答No.7

No.6です 鋭い短刀のような、お言葉を寄せて頂き有難うございます 昨日は大意のみですので、多少追加致します 例として記述の“grant”は格により男性・女性・中性でも 用いられていて、末尾のtは(la dentale)でtと発音 このgrantの名残ではないかが、昨日のお話です  更に、今日複合語としてその表記に1932年にアカデミーが 数百年を経て決着をつけたgrand-mere などに見られますように grandが性に対して無変化の用法(grandeのeの欠落ではない)も ありました これら煩多な事例から、誠に残念ながら、繁簡なる筋道は 作りがたく、鈍らなお答えしか出来ないのが現状です モヤットのままかも知れませんが grandもgrantも共にたったの五文字です ですから、大きな声で cinq lettres を 叫べば、すりっり致します

回答No.6

eurekamazeltov さん はじめまして 実に、味のあるご質問です 嬉しくなりました それは “里帰り”と学びました 羊たちの沈黙が破られてメーメーと啼けば その前の状況(伏線)に思いを巡らしつつ 色々と解釈を試みる物では無いでしょうか 標準語を話していても故郷に戻ると 封印していたお国の言葉が、自ずと 口の端に掛かるご経験はありますか フランス語も同様、 現在や首都での それだけでなく、それが生まれた頃や 共時と言えども時間の流れのゆるりと なる個性豊かな地方語にも耳を傾ける 今から千年程前の形容詞変化二種類あり それぞれ、名詞の三分類(含む中性)に 対応して格変化が、あった頃の名残です つまり、現在のgrandやvertはそれぞれ grantとか grande、vertとかverdeです 現在は、その語源grandisのdをもって 表記されますが、tの音(la dentale)が そのまま残り続けているのです それを“里帰り”と教えて頂きました

eurekamazeltov
質問者

お礼

じゃ、こういうこと? 男性名詞は夢精(おっと、無声)語尾を基本とし、 女性名詞は有声語尾を基本としていた。 しかし、後世、男性名詞と女性名詞間の様式(見栄え)上の和合(おっと、整合性)のため、男性名詞語尾の無声語尾を女性名詞と共通の有声語尾にあわせた。 ということですか???

  • Parismadam
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回答No.4

No.2です。補足訂正があります。 ご質問でgrandの「d」について、無声・有声と書いておられたので、「無音・有音」をそのように解釈されているものと判断し、No.2の回答でも「無声・有声」という表現を使わせてもらいました。 がNo.3の方のおっしゃる通り、「声」と「音」は区別する必要がありますので、No.2の回答の3番のところは、有声・無声の「声」のところは、全て「音」に変えて下さい。 二度手間になり失礼しました。

  • trgovec
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回答No.3

質問者さんへ Hund, Tod, Abend これらの語末の d は「無声子音 /t/」です。 これに対して Hunde, Tode などの d は /d/ 「有声子音」です。 >grand 無声 この書き方はよくありません。(リエゾンしなければ)d はそもそも発音されないので、有声・無声という区別自体意味がありません。 むしろ書かれていて発音されない文字は「無音」といいます。 h aspire / muet を「有声/無声の h 」と表現することがありますのでこれと混同しないで下さい(本来は「有音・無音」。「有声・無声」は sonore / sourd)。

eurekamazeltov
質問者

お礼

精緻化ありがとうございます。d 自体がファイというところで但し書きとしたつもりでしたが、そのように言語化していただき助かります。

eurekamazeltov
質問者

補足

せっかくですが、「有声」の意味を取り違えてらっしゃいます。 問題は、どうして da ではなく、 ta と発音されるのか、(リエゾンされないこともあることは認識しつつ)ということです。 ともあれ、マダムさんの他人に尽くす精神はほんとに頭の下がる思いです。

  • Parismadam
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回答No.2

こんにちは。5/30のご質問ではお返事を有難うございました。 今回は???なご質問ですね。 1.ドイツ語は語源はゲルマン語、フランス語はラテン語、語源の異なる言語を何故比べるのですか?それも発音を??? 2.リエゾンはフランス語の文法用語。ドイツ語には存在しません。 3. (X)das Hund 無声→(O)das Hund [das hunt] 有声 このHundの「d」は[t]と発音され、有声になります。 ドイツ語の「d」は、語またはつづりの末尾にくる場合は[t]と発音されます。 例: Tod[to:t]「死」 Abend[a:bent]「晩」*この発音記号の中の[e]は、eがさかさまになる発音記号(表記不可のため) 4.ご質問 <でもフランス語の例の場合、リエゾンしたときどうして有声音(グランダルブル)にならないのでしょうか?> え?なりますよ。grand arbreでリエゾンは起こります。 grand arbre[gratarbr]*発音記号の最初の[a]の上に[~]のある発音記号になります(表記不可のため) カタカナにすると(グランタルブル)になります。グラン(ダ)ルブルではありません。 ただ、現代口語の仏語では、この単語の接続grand arbreは、リエゾンが起こらなくなっています。ただ、絶対に起こらないという決まりはありません。古典劇や歌曲ではこのリエゾン(グランタルブル)が起こることもあり得ます。 以上ご参考までに。

  • trgovec
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回答No.1

詳細は分からないので参考程度に読んでください。 grand など語尾に有声子音字がある単語は古くは無声子音字で書かれていたことがあります。 grant - (女性形)grande lonc - (女性形)longue quant(現代語の quand) この t, c がいつまで発音されていたかはわかりませんが、これらのうちのいくつかがリエゾンのときの発音として残ったのではないでしょうか。

eurekamazeltov
質問者

お礼

すごく面白く、ためになります!ドイツ語のほうもそうだったんでしょうか? Herbst は昔は Herpst と書かれていたとしたら、もっとおもしろいです。

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