★控訴審において、「請求の趣旨」を差し替えることは出来るでしょうか？

質問

今晩はよろしくお願いいたします。
　原審の請求の趣旨を
　(1)被告は、原告に○○円支払え。
　(2)被告は、原告に○○円支払わなければ、○○（物品）を原告に引き　渡せ。
　(3)訴訟費用は、被告の負担とする。
　と、仮定的併合訴訟で構成いたしました。

　原審で、敗訴いたしましたので控訴しておりますが、上記(2)を強調いたしたく、原審の請求の趣旨の(1)と(2)を入れ替えたいと考えております。また、新たに請求の趣旨を加えたいと考えております。つまり、
　(1)被控訴人は、訴外●●に、○△円を請求せよ。
　(2)被控訴人は、○○（物品）を控訴人に引き渡せ。
　(3)被控訴人は、○○（物品）を控訴人に引き渡さないなら、○○円を控訴人に支払え。
　(4)原審及び控訴審の訴訟費用は、被控訴人の負担とする。
　と原審の「請求の趣旨」の順序を入れ替えたり、原審にない「請求の趣旨」の追加は可能でしょうか？よろしく御教示お願いいたします。

回答No.1

un_chan · ベストアンサー

請求の基礎に変更がない限り、訴えを変更することは可能（民事訴訟法143条）ですが、交換的に請求を変更するには、相手の同意が必要です（261条2項）（交換の場合、ひっこめる請求は、取り下げと同じ効果を持つため）。
　おそらく、原審では主位的に、売買契約解除による、代金返還請求権を主張し、予備的に、売買契約に基づく動産の引き渡し請求権を主張してきたものを、控訴審では、予備的主張と主位的主張を入れ替えたいということですね。これは可能だと思います。

　しかし、
>(1)被控訴人は、訴外●●に、○△円を請求せよ。
は、請求の基礎の同一性がないでしょう。
　というか、それ以前に相手に対して、第三者への行為を強制するようなことは、無理ではないかと。
　あなたが相手に代位して、●●さんに対して請求することは、あなたの権利に基づいて行える可能性がありますが、契約上義務付けられたものでもない限り、あなたが、相手に対して●●さんに対して請求することを強制する根拠となる権利などないでしょう。

お礼

こんにちは、ご回答ありがとうございました。大変参考になりました。感謝いたします。