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ゆとり教育のその後
とてもささやかな疑問で恐縮です。 今、さんざんゆとり教育の汚点を指摘され、国ぐるみで改善が叫ばれていることと思います。 ですから、今後しばらくの新しい世代の子供たちへの教育はある程度明るい見通しがついているのだと思います。 しかし、今現在ゆとり教育を受けている子供たちが今度は「教える側」へと立ったとき、ちゃんとした教育ができるのかどうかと不安に思います。 もちろん、教師の年齢層も20~60代までさまざまですから、完全なゆとり世代のみの教師陣、ということは無いのでしょう。 けれども、教師の中でも大きく力を持つ世代というものはあるでしょうし、そういう人にゆとり世代の人間がなった場合にちゃんとした教育をできるのかが不安です。 国はそういう教育を受ける側だけでなく、行う側のシフトチェンジも視野に入れて、教育改革を叫んでいる。 また、もしそういうものがあるのでしたら、その具体的な対策等を教えていただけませんでしょうか。 今後進学する際に教育に興味があるので、是非ご教授頂けますようお願い致します。
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- taked4700
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非常に巧妙に現在の行政・政治は、社会を操作しています。 その典型が、ゆとり教育であり、郵政改革なのです。 ゆとり教育と生きる力と言うワンセットの教育改革スローガンほど、看板倒れというか、その奥にある悪意というか、そういうおぞましい狙いが感じられるものはありません。 昭和の40年代までは日本の教育システムは非常によく機能していました。それが、昭和50年代の初めに主任制が導入され、道徳の時間が導入され、だんだんおかしくなっていったわけです。平成に入ってからは、完全週5日制と総合学習という名前の何をやるのかまったく分からないような科目が導入され、現実には、単に図書館で本を読んだり、体育館でバスケットをやったりという授業しか出来ていないところが非常に数多くあるのに、それのチェックや改善などもまったくされない状況にあります。そして、その状態で、中学での絶対評価の導入、高校への推薦入試の大幅導入、そして、しかも、推薦入試については、そのプロセスがほとんど開示されないままになっている。 いまでは、高校を卒業しても、まともな社会人として振舞えない人たちが非常に多く出てきてしまっていますし、それどころか、東大生にも、一昔前ならちょっとよくできる高校生が常識として知っていたことを知らないやつが結構多く出てきているわけです。 背景にあるのは、自立した個人を育てると言うシステムから、相手の顔を見て振舞え、権威や権力に反抗するなと言う教育への変化なのです。自分の努力によって将来を切り開くと言う姿勢から、裏金を払って身分を買い、誰かに見つからなければ不当な利益でもどんどんそれを受け入れると言う姿勢の変化です。 派遣社員の製造業への導入など、一昔前なら、組合を初め産業界そのものが反対しただろう政策がどんどん実施されているわけです。一部の特権階級だけが富を独占し、それ以外のものはどんどん貧しくなると言うシステムが教育と言う制度を通じて、どんどん作られていると言うのが、現在の状況でしょう。その一つの例が、公立学校の地位の低下であり、塾に行かないと勉強が出来ないと言う風潮です。公立学校がいろいろ努力していると思われるかもしれませんが、これは、ごまめの歯軋りと同じで、大きな制度変更に対抗できるものではないのです。 国や行政、政治家、マスコミが、ちゃんと市民のことを考えてやっていると思ったら、大きな間違えですよ。おおくは、お題目だけを唱えていて、実際の行動はまったく違うのだから。 ただ、言えることは、現在の状況はたこが自分の足を食っているのと同じで、一部のものが他者を不当に犠牲にして富を独占しようとしている結果、社会そのものがだめになりつつあると言うことです。一部の特権階級も、その内、高い代償を払わざるを得なくなるでしょう。
- Ama430
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残念ながら、今メディアを賑わせている「ゆとり教育」批判は、どれも思いつきの域を出ていないように思います。 そもそも、「ゆとり教育」なるものが、単純な教育内容の切り下げだけではないということがあまり知られていないような気がします。 その意味では「ゆとり」は看板倒れと言っても差し支えないと思います。 そして、問題の多々ある「ゆとり教育」が方向転換するからといって、 >今後しばらくの新しい世代の子供たちへの教育はある程度明るい見通しがついている ということはまず考えられないと思います。 ひとつ重要な変更点として、「個人の能力発揮のための教育」から「国家に従順な人材養成のための教育」に教育行政はシフトチェンジしていることを念頭に置かれると良いように思います。