- ベストアンサー
風の歌を聴け(村上春樹)
村上春樹著の「風の歌を聴け」の冒頭で (「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」 僕が大学生のころ偶然に知り合ったある作家は僕に向かってそう言った。僕がその本当の意味を理解できたのはずっと後のことだった) とありますが"その本当の意味"の意味を教えてください お願いします
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
はじめまして。 「壁の版画」についても質問されていますね。 http://okwave.jp/qa3011032.html …学生さんですか? 授業の課題などで尋ねているのではないことを心から願います。 村上春樹の作品に、以前どっぷりとハマっていました。 仮にも文学作品の解説を他者に求めることの意味が、どれほどあるのか…と思ったりして。 でも、知りたいんでしょうね。「本当のこと」を。 村上春樹の作品は、彼の好きな作家レイモンド・カーヴァーの作品でもよく見られているように「何でもないことを書いていく(大事なことは書かずに)」手法をとっています。 一つひとつを切り取っていく、映画のワンシーンのような場面設定のウラに、本当に込めたいメッセージがあるのでしょう。 で、作家本人は「そこに何を見出すかは、それぞれの解釈にゆだねたい」と思っているようです。なので、解説をするのは勝手だが、それに自分が意見することはしない。というスタンスを貫いています(そういうので良かったら、本屋・図書館に行けば、山ほど解説本が並んでいます)。 あなたがラブレターを書いたとして、あなたの恋する思いが100%伝えられる文章というのは、果たして書けるものでしょうか?もし駆けたとして、実際に相手はそれを100%受け取ってくれるものでしょうか? 私や作家本人が「本当の意味」を文章に書いたところで、それを他者が100%受け取ることは、まず無理なことでしょう(「うん、それって分かる分かる」なんて、女子高生の会話みたいな軽いレベルの話ではなくって)。 あと10年くらい経つと、自分なりに「本当の意味」を実感することができるようになることでしょう。心の機微を捉える感受性は、本人が気づき体験していくことでしか成長しないのです。 そういうことが分かると、それに伴って「絶望」についても分かるようになるのではないか、と私は想像します。 な~んて偉そうですね。 年配の方だったら、ごめんください。 (もしどうしても尋ねたいのでしたら、自分の解釈について述べ、その上で「私の解釈をどう思う?あなたの解釈は?」という尋ね方をすると回答がつくように思いますが…いかがでしょう。)
お礼
回答ありがとうございます 文学というのがよくわからなくて・・・ 参考になりました ちなみに高校生です