循環生理学についての質問です
医学の教科書だと、たとえば循環血液量が減ると、代償性に(細動脈などの抵抗血管が収縮することにより)血管抵抗が上昇して、血圧を保つ、と書かれています。
これに関して質問があります。
前提として血圧というのを一応大動脈圧ととらえています。
まず、血管抵抗が上昇して血圧が上がる、というのは確かにオームの法則(V=RI)を素直に読むとその通りに思えるんですが、実感として、下流にある細動脈が収縮することでその上流の動脈圧が勝手に変わるということが想像できません。
血管抵抗の上昇がもたらすのは、血圧の圧降下であって、大動脈圧の上昇ではないと思いますがどうでしょう。
もちろん、血圧を大動脈圧のことと前提したのは私なのですが、一応それにも理由がありまして、というのも、、生体の循環血液量が低下したときに、生体がやるべきは脳などの重要な臓器への血流を維持することであって、そのためには大動脈圧が保たれていること(つまり大動脈と重要臓器の血圧の勾配を維持すること)が必要なわけですよね。だから、ここで血圧を大動脈圧のこととするのはそれほど間違ってないはずだと思うのです。
そしてこの前提が妥当だとすれば、上に書いた疑問にぶつかってしまいます。
細動脈の収縮によって大動脈圧が上昇することを説明しようとすると、細動脈の収縮した分、心臓にもどる血液量が上昇して、それが心拍出量の上昇につながり、これが大動脈圧の上昇をもたらす、ということになると思います。
しかしもしそうなら、そう書くべきで、血管抵抗の上昇により血圧を保つ、という言い方からすると教科書の意図はそこにないように思えます。
まとめると、細動脈の収縮による血管抵抗の上昇が大動脈圧の上昇をもたらす機序ってどういうものなのでしょうか。
どなたかご教授願います。