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保険会社の解約返戻金がこんなにあるって本当?
インターネットで日本生命の損益計算書を見ていたら、17年度の保険料収入が4兆8千億円なのに、解約返戻金とその他返戻金を合計したら1兆8千億円も費用で計上されています。本当に、こんなに大きな金額の解約が発生しているのでしょうか? ちょっとビックリしまして投稿しました。 この解釈で間違いないのでしょうか。 財務諸表にお詳しい方がおられましたら、教えてください。
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解約金等は保険料収入から払われているのではありません。 厳密に言うと、「責任準備金」から、つまり将来の支払い(死亡や満期の支払いばかりではなく、解約も含む)に備える契約者の共有財産から応分を払っています。現在の日生ではその保有している額は40兆円を超えていますので、1兆8千億も割合的には5%にも満たない、ということになります。ここ数年来、失効・解約率はまだ高止まっているので、5%でも十分高い、とも言えますが。 ちなみに保有契約高というのは会社が保有している保険契約金の合計ですが、日生は個人・法人で340兆円にも達します。支払確率100%なら、340兆もの準備金を持っていなかればならないところですが、実際には40兆ほど。では「大災害などで死亡者が集中して加入者の多くが死亡してしまったら、会社はパンクするのか」となると、「支払わない」ことや「減額して払う」ことを法律で認められてしまっています。保険会社の経営が安定するのはこういう担保の存在もあるわけですね。 ならば何故破綻する生保があったのか、となると、ご指摘の通り運用を必要とする保険、貯蓄性保険の売り過ぎがあったためです(支払い確率が死亡保険よりも高いので)。保険会社のオンバランス上の支払に備える体力(「ソルベンシーマージン」)さえ、公表されるようになったのはまだつい近年のことです。ただその値も血圧みたいなもので、変動的です。財務諸表では「責任準備金繰入額」や責任準備金戻入額」のあたりは結構見るポイントとなります。
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- alpha123
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そんなものでしょう。 不明朗会計の保険会社に愛想付かして解約することも、こっちが有利とすすめて解約と新規契約セットもあります。 また会社が社員に保険かけていて(これで万一のときは遺族の生活保障です)退職時に名義変更することで「退職金代わり」の解約返戻金も多いです。保険料払ったところで会社的には税金安くなっているので計算はあう。 http://homepage2.nifty.com/akahori/new_page_68.htm
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早速のご回答ありがとうございます。 最近保険業界のことが気になって、ちょっとづつ調べております。 私は昔一部上場会社の財務マンでして、保険会社は保障だけを扱っていたら、物凄く利益率の高いビジネスなのに、運用するからオオゴトになったんだなあと、自分なりに感じていたところです。 ありがとうございました。
お礼
ご丁寧な解説、ありがとうございます。 小売業とか製造業と比べて、驚くほど、キャッシュを集めることのできる業種なんですね。