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チオピランについて
6員環の中に硫黄が一つ含まれており、二重結合が二つあるヘテロ環化合物を、チオピランというと聞きました。 二重結合の位置によって、2H-ピラン、4H-ピランがあるのですが。。 しかし、チオピランというのは、 普通Sがあるので、thio、最多二重結合でNを含まないからinで、 thio+in→thiin になるのではないのでしょうか? チオピランというのは慣用名で、thiinでも正しいのですか? よろしくお願いします。
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- Tacosan
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念の為: ・thia: 炭素原子を硫黄原子で置き換えた ・thio: 酸素原子を硫黄原子で置き換えた です.
- Kemi33
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IUPAC命名法の「規則 B-1. Hantzsch-Wildman法の拡張」にあります。 「規則 B-1.1」によると,硫黄元素の接頭辞は「thia」です。また,ヘテロ原子として窒素を含まない場合,6員環の最低水素化物の語幹は「in」です。 従って,お書きの化合物のIUPAC名は「thiain」となります。もちろん,「2H-thiain」等の様に水素原子の位置を示すのはピランの場合と同じです。 また,「規則 B-4. 類型的命名法(a 命名法)」の「B-4.1」には『対応する炭化水素の名称に a 接頭辞(規則 B-1.1, Table I)を付け,さらにその前に位置番号を付けて作ってもよい.』とあります。 「規則 B-1.1, Table I」による「a 接頭辞」は「thia」ですので,お書きの化合物であれば「thiabenzene」となります。もちろん,「2H-thiabenzene」等の様に水素の位置を示す必要はあります。 どちらで命名するにしても,「thiin」は正しくありません。
チオピランというのは複素環屋さん以外の人のための慣用語です。 ピランの正式名はoxinですので仰るとおりthi(i)nが正しい名前です。iを繰り返すかどうか自信無し(恥;)