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糖尿病足病変が糖尿病1型より2型の人に多い理由は?
糖尿病のことでわからないことがあります。 どうして、糖尿病2型の人のほうが、1型の人よりも、糖尿病足病変が多いのですか? これは学校の課題の質問の一つなのですが、ネットでどう探しても でてきません。 (Why are diabetic ulcers more commmon in people with DM Type2 than DM type1?) 単に、2型の患者数が85%と多いから、という理由だけでしょうか? それともほかに理由がありますか? また 糖尿病足病変を患っているひとが運動しずらい理由はなんでしょうか? (why is it difficult for a person with diabetic ulcer to exercise? ) これは、足病変がプレッシャーで悪化する、というのではなくて、、血糖値が関係しているのでしょうか? ほとんどのサイトで、運動は糖尿病にはいいと書いてありますが、足病変を患っているばあいは、運動しずらい、とは書いてないのでわかりません。 よろしくおねがいいたします。
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- drkaplan
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ご質問、拝見致しました。 糖尿病診療を生業としている医師です。 かなり古いご質問なのですが、まだ締め切っておられないのか回答可能でしたのでお答えしてみました。 まずは糖尿病性足病変がどうして発生するかを考えてみたいと思います。 糖尿病性足病変は様々な要素が絡み合って発生します。 その発生には2段階あり、まずは下肢に糖尿病性神経障害が生じる段階、そしてそこに動脈硬化に伴う下肢の血行障害が加わる段階です。 それらに喫煙などの生活習慣が関与し糖尿病性足病変が発生します。 第1段階の神経障害は糖尿病性合併症の一つであり、これは高血糖が原因で生じる細血管障害に伴う変化です。 これは1型糖尿病、2型糖尿病など、糖尿病のタイプによらず高血糖状態が一定期間持続すれば等しく発症します。 それに対し、第2段階の下肢の血行障害は大血管障害であり、これは動脈硬化の進行に伴い発生します。 動脈硬化の発症には高血糖も関与しますが、それよりも数々の代謝障害、高脂血症や高尿酸血症、そして高血圧がより強く影響します。 つまり、糖尿病のみをお持ちの方よりも、糖尿病に加えて様々な代謝障害を併発しておられる方の方が動脈硬化は進行しやすいのです。 1型糖尿病はインスリン分泌の枯渇がその原因であり、治療は不足しているインスリンを補給することで完了します。 つまり、補充の不具合によって高血糖になることはあっても、その他の代謝異常を併発するかどうかはその人の体質如何に関わってきます。 それに対し2型糖尿病はインスリン分泌不全やインスリン抵抗性が絡み合って発症します。 インスリンが枯渇することはなく、逆にインスリン作用が糖の動きとマッチしないことで高血糖になるため、高血糖状態でありながらもインスリンはそれなりの量分泌されています。 このようなインスリン作用の問題は数々の代謝異常の引き金になることが多く、結果2型糖尿病では高脂血症や高血圧を併発することが多くなります。 つまり、2型糖尿病は1型糖尿病よりも動脈硬化を引き起こす要素が遙かに多く、その結果2型糖尿病は1型糖尿病に加え大血管障害を併発しやすいのです。 これが2型糖尿病の方に足病変が多い原因です。 もう一つのご質問である、足病変の人が運動しづらい理由ですが、これは私の想像や感想になりますので参考までにお聞き下さい。 下肢の大血管障害を併発した場合、つまり閉塞性動脈硬化症を発症すると歩いた際に下肢の疼痛が出現します。 ある程度歩くと痛みのために休憩を余儀なくされるのです。 さらに神経障害を発症すると足のアーチ構造を正常に保つことが出来なくなり、その結果扁平足や外反母趾、内反小趾など足が変形してきます。 変形した足で無理に運動すると胼胝や鶏眼が発生し、そこから感染症や皮膚潰瘍を発症する可能性があります。 しかも神経障害のためこういった足の変化になかなか気づかず、足の変形や胼胝、鶏眼の発生、感染症や皮膚潰瘍の出現などの発見が遅れ、その結果糖尿病性足壊疽につながっていくのです。 このように、足病変を起こした足で無理に運動すると足病変が悪化し足壊疽につながる可能性があるため、運動に注意が必要となります。 これが「足病変の方が運動しづらい理由」かなと個人的には考えています。 ただ、それでもある程度の運動は糖尿病治療に、そして下肢の血行をよくする上でも必要であり、足病変だからといって運動しなくて良いわけではありません。 足の変化に常に目を配りながら、適切な強度の運動を行うことが重要です。 運動しづらくとも、それを克服しつつ運動を続ける必要があるのです。 長々と書かせて頂き、失礼致しました。
- hiropon626
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医師です。糖尿病専門ではありませんが。 I型糖尿はすい臓の細胞に対する自己抗体ができるためにインスリン分泌が低下することで生じます。インスリンに対する抵抗性は通常ありませんから、インスリンを投与し、コントロールさえしていれば合併症はある程度抑えれますが、II型はインスリンに対する抵抗性もあり、肥満、動脈硬化も伴っていることが多いですね。I型DMは体型も痩せ型~普通のひとが多いです。 I型は発見が早いという疫学的特徴もあるでしょうね。 足病変は糖尿病性神経障害、糖尿病性壊疽などで調べればわかるのではないでしょうか?
- matsuma5
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医療に携わっていますが、DMは余り得意でない者です。あくまで私見で、データに基づいたものではありませんが・・・ 2型の病態はインスリン抵抗性や耐糖能異常が複雑に絡んでいるからで無いでしょうか? インスリン導入前は食後過血糖が見逃されていたり、治療開始前に高血糖が持続してるのに気が付かなかったりして毛細血管や細い神経のダメージが、早期に発見されてインスリン治療が早く始まり厳格な血糖コントロールをしている1型より重いからではないでしょうか。 運動に関しては思うところはありますが、的確でないかと思うので・・・