総合商社に本当の実力はあるでしょうか?
財閥系総合商社(営業)に勤めています。給料はいい。海外に行くチャンスもある。仕事もエキサイティング。飲み会も多く、グルメにはぴったり。そして何より「肩書き」が良い。ブランドやお金好きにはたまらない、勿論普通なら目もかけられない男性でも、商社マンというだけでモテモテ、そんな週刊誌に喜ばれそうな実態は、本当でした。
しかし逆の側面に目を当てた時に、お客さんについていくこと、上司に好かれること、そんな「人から好かれる」ことが至上命題です。もちろんどの会社にも人間関係はあるのですが、それ以上に、人の目、周りの目を伺いながら、毎日を過ごしているというのが実態です。お客さんや上司からに嫌われると、なかなか日の目を見ることがありません。最近は実力主義化が進みつつあり、デキないと判断されれば、早々と異動させられたりもします。かなり合う・合わないはあると思います。
また創造性のある仕事かというと、これもちょっと違います。自分で考えるより、いかに外から利権や商売を取ってくるかが重要。創りだすより、投資先を探す。つまり、コネクションが1にも10にも全て。プロジェクト系や新規事業系(私はここではありませんが)はある程度やりがいはありそうですが、物流関連は、単なる運送屋と大きくは変わらないですね。
そんなこんなで、新卒で自分たちはエリートだという自負を持って入社してきた学生たちも、ある程度割り切って取り組む社員(こちらがほどんど)と、現実を見てがっくりくる社員(ややマイナー)に二分されるような気がします。若いころは精力的だった社員も、出世株になる約2-3割を除き、接待で太っていき、50代からはポストが少ないので、かなり悲惨な状況に陥ることもあります(それでも給料はやはりいいのですが、プライドの高い人間にとっては左遷されるのは死ぬほど辛い)。
ちょっと負の側面ばかりお話してしまったのですが、一般に「商社ってすごい」「商社マンと結婚したい」といっているのは給料やグローバルとかの条件で選んだ場合の表面的な話(もちろん表面的なメリットは記事にある通り「大いにある」ことは事実です)で、本当に社会や経済にとって、「商社が必要」と言ってくれている会社や業界って、実は資源やエネルギーの分野を除いて、それほど無いような気がしてしまっているのです。個人としての待遇は良いのですが、それはさておき、実力のほどは、どうなのかな、、、と。
もし総合商社とお仕事をされた経験のある方がいらっしゃいましたら、本音のところ、お聞かせ願えませんでしょうか? 「人材が優秀」「社会に役立つ」というのは、本当でしょうか?「商社冬の時代」は資源バブルで脱しましたが、本当にこれからも必要とされるでしょうか?
内部の人間ながらお恥ずかしいのですが、会社の中にいると、あまりに自社賛美がすごく(もちろん、今は資源で儲かっているので)、「実力と自信の差」があるのではないかと、少し疑ってしまい、質問させて頂くものです。
是非、客観的なご見解を頂きたく、宜しくお願い致します。(できれば好き・嫌いとかではなく「実力」に焦点を当ててコメントして頂けたら嬉しいです)