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聴覚について
聴覚と脳のつながりに関する質問です。 電話の受話器を右耳に当てるか、左耳に当てるかによって脳の働きに違いはあるでしょうか? 右半身の神経は言語能力を司る左脳に、左半身の神経は非言語能力を司る右脳につながっているそうですね。聴覚も同様に交差して脳につながっているのでしょうか。とすれば理論的に話をしたいときには右耳で、感情的に話をしたいときには左耳で受話器を構えたほうがいいのでしょうか。 電話をよく使うお仕事を始めたので、ぜひ確認しておきたいのです。 お分かりになる方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいです。よろしくお願いします。
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大脳には、優位脳と劣位脳という区別があります。これは、主に意識的思考処理や、言語の意味理解処理をしている脳を優位脳と言い、大部分の人は右脳が優位脳です。しかし、1割ほどの人は左脳が優位脳です。 どちらが優位脳かというのは、子どもの頃、左ききであったかなかったで大体分かります。記憶にないほど小さい頃に親が矯正したのでない限り、普通、左ききであったかなかったは記憶しています。 左ききの人、左ききであった人は、左の耳で聞く方が理解力が高まります。 これは感覚運動系が、左と右でクロスしているためです。感覚運動系よりも、もっと高次な言語や思考の機能は、感覚運動系の優位脳の方にあります。というよりも、言語や思考や高次判断能力を行う優位脳が、普通は左にあるので、クロスした側の感覚運動系、つまり、右側の運動能力や感覚能力が、左側より優越するのです。 右脳と左脳のあいだは、かなり太い神経の束で繋がっていますが、この部分を脳梁と言いますが、いかに太くても、限界があり、また、情報伝達で、脳梁を通るのと通らないのでは、よりストレートに情報が伝わるか否かで差がでます。 つまり、左脳優位の人は、左の耳で言葉を聞くと、一旦、その言葉は、右脳に入り、そこから脳梁を通じて、左脳に送られ、言語領野で処理され、左脳が理解や判断を行います。これは、左耳で言葉を聞く場合に較べ、余計な迂回路を取ることと、更に、右脳の判断による修飾を受けます。 従って、左脳優位の人は、右の耳で言葉を聞くと、右脳の修飾を受けない、ストレートで、論理的な概念理解ができるということになります。言語の聞き間違いも少なくなります。 また、日本人は独特な脳を持っていて、虫の声や、風の音や、小川のせせらぎの音などを、優位脳で処理するようにできています。欧米人の大脳は、そういうことはなく、虫の声などは、劣位脳(普通は右脳)で処理します。 音楽などは問題ないのですが、風の音や小川のせせらぎや、場合によっては、エアコンの振動音なども、優位脳で処理していることがあります。音楽でも、歌が入っていて、声が入っているものは、優位脳が処理します。 理想的には、まったく静かな場所で、右耳で聞くのが(左脳優位の人には)ベストなのですが、人間の声やそれに近い音が、雑音とか、背景音楽に含まれると、言葉の聞き取りや理解が妨害されます。 こういうことに注意して、概念判断や論理理解を必要とする場合、また明瞭に言語を理解したい場合は、優位脳の逆の耳(普通は右耳)で聞き、また、言葉とよく似たノイズは、なくすのがよいです。 左耳から入って来る言葉も、実は右脳、脳梁を介して、左脳の言語野に入って来るので、左耳から音が入らないようにすれば、概念的・論理的に言語を聞き取り、理解しやすくなります。 以下の参考URLに簡単に説明があります: >右脳と左脳その機能と鍛え方 >http://www.iodata.net/sohot/enjoy/spot/work/no4_nou/nou_1.htm 日本人と英米人の脳半球の機能分化の違いは、英語の習得という関係ない話のページですが、以下のページに説明があります。日本人の脳は、概念的思考を行うはずの左脳(優位脳)で、非概念的な情報処理をしているので、英米人のような割り切り思考がしにくいのだとも言えます。 また、色々な音が、概念思考や言語理解に影響し干渉して来ます。 >項目1 >http://www.f4.dion.ne.jp/~kenmac/sub1.html
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- nozomi500
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聴覚神経がクロスしていても、話の中身を判断するのは、聴覚じゃないから、関係ないと思います。 利き手、利き目、などと同じく、利き耳、というのがあるだろうから、そっちを考えた方がいいのでは? (図書館では右目、美術館では左目、なんてことはないでしょう。)
お礼
確かに、利き耳というのもあるようですね。それに慣れの問題も考えてみると、いくら右の耳が論理的な左脳につながっているとしても、いつも左耳で電話をとる人が慣れない右耳を使うと、違和感があって話に集中できないかもしれません。 考える要素が増えてよかったです。ありがとうございました!
- acacia7
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聴覚神経も左右がクロスしているそうです。 大方の人(約90%)は左に言語野があることから、 右で言葉を聞いた方が言語の認識率が高く、 判断力や記憶力、集中力の面で優れて居るそうです。 また、逆にすると聞き違えや物忘れを生じやすくなるみたいです。 ただし、約5%の人は右側にあり、 残りの5%の人は両側にまたがっているらしいので、、 人によってどっちで聞いた方が良いのかは異なり様です。
お礼
詳しく数字まで出していただいて、非常に参考になりました。 私が右脳に言語野を持つ5%の人間ではないだろうと踏んで、これからは右耳で受話器をとる癖をつけたいと思います。 回答いただき、ありがとうございました!
お礼
詳しい回答、どうもありがとうございます。 参考まであげていただいて、どんどん興味が派生していき、わくわくしてきました!この話は言語による擬音語や擬態語の性質の違いや、文学の表現の違いにもつながっていきそうな気もします。これから調べていきたいです。 ただ、説明いただいた中で確認させていただきたいのですが、大部分の人は左脳が優位脳で、感覚神経がクロスしているために右耳で話を聞いたほうがいい、ということでよいでしょうか。 始めに、「主に意識的思考処理や、言語の意味理解処理をしている脳を優位脳と言い、大部分の人は右脳が優位脳です。」と書かれていますが、これは左脳のことではないですか。 理解を間違えていたらすみません。申し訳ないですが、お時間があるときにでももう一度回答いただけたらうれしいです。 よろしくお願いします。