平方完成とは
y=ax^2+bx+c・・(1) の式を
y=a(x+b)^2+c ・・(2) の形にすることだと思います。((1)と(2)のa,b,cの値は異なります。)
さて、上記(1)式を(2)式に変形するにはどうするかですが、まずx^2の係数aでax^2とbxを括ります。
このとき、例えばa=2,b=4で2x^2+4xとなっている場合は次のようになります。
2x^2+4x=2x^2/2+4x/2=2(x^2+2x)
このようにaで括ったときに、bも割り切れる数なら良いのですが、世の中そうも行きません。そのような場合でも、無理矢理aで括ってしまいます。よって分数が出てきます。例えば、a=2,b=3で2x^2+3xの場合、
2x^2+3x=2x^2/2+3x/2=2(x^2+3x/2)
となります。これをa,bで表せば
ax^2+bx=a(x^2+bx/a)
ここからは(x^2+bx/a)の部分が重要です。
次は(x^2+bx/a)の部分を(x+β)^2のような形にします。
(x+β)^2=x^2+2βx+β^2ですね。
変形すると
x^2+2βx+β^2=(x+β)^2
x^2+2βx=(x+β)^2-β^2
よって、x^2+2βxから(x+β)^2の形を作り出すには、
1.x+βを2乗し(βは2βxからxをとり1/2にした数・ここでも分数が登場)
2.β^2を引く
ことをすれば良いことになります。・・(3)
ここで(x^2+bx/a)に話は戻ります。
今は(x^2+bx/a)をなんとかしたいので、bx/a=2βxと考えます。すると、
2βx=bx/a
β=b/2a
になりますので(3)の方法にあてはめると、
1.x+b/2aを2乗し
2.(b/2a)^2を引く
と言うことになります。
ここまでで(1)式は
y=ax^2+bx+c
y=(x+b/2a)^2-(b/2a)^2+c
(b/2a)^2+cはxが無いので、これで完全平方です。
では上記の方法で例題を解いてみると、
y=-2x^2+4x+1
y=-2(-2x^2/-2+4x/-2)+1
y=-2(x^2-2x)+1
y=-2{(x-1)^2-1}+1
y={-2(x-1)^2+2}+1
y=-2(x-1)^2+3
と、まあ書いてみましたが、数学を文字だけで伝えるのは難しいです。こんな内容なら参考書にいくらでも載っているでしょうし。
参考になれば良いのですが。
また、他の単元についてはここでは説明しきれません。見たところいつ、何を使って問題を解くのかがわからないものと推測しますが、これはたくさんの問題を解いて、自分で感覚を身につけるものだと思います。
参考書や問題集でまずは加減法だけ、代入法だけなど一つ一つ身につけてゆくことです。さらに数学の解法は一つではありません。必ずこれで解かなければならないということは無いのです。連立方程式そのものにしても使う必要が無ければ使わなくても解けますし、小学校の問題はそうなっています(ただしめんどくさかったりしますが)。厳しい言い方をすればまだまだ勉強不足と言ったところでしょうか。がんばってください。
補足
b/aが間違っているとは気づきませんでした 帳尻あわせは分かりました 分からないのは a(x+b/2a)^2-(b/2a)^2 という式を展開すると ax^2 +bx になるのが分かりません 一個一個手順を踏んで教えていただけないでしょうか