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原爆後の戒厳令、確かな史料は?
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2595495.html このあと以下のことがわかりました。 証言者はS63に広島県が発行した「広島県戦災史」405p、「(前略)第二総軍は、独断で市内に戒厳令を施くことを決し(後略)」を読んでの発言でした。 幸い執筆者が広島市内で大学教授をしており、広島県立文書館を通して問い合わせた結果「昭和三十年代、厚生省援護局が調査のために、暁部隊高官だった旧軍人を招いて座談会を開き、その席上で戒厳令のことが話された記録が残っていて、それを元に執筆した」とのことでした。 しかし国立公文書館アジア歴史資料センター http://www.jacar.go.jp/ で「広島 戒厳令」で検索すると日清戦争当時のものしか出てきません。 「広島県戦災史」発刊以前に、原爆後の戒厳令について触れた史料をご存知の方は教えていただけませんか。 座談会の記録を裏付ける史料があればとてもありがたいのですが。
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- thisaway
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回答No.1
旧陸軍の行動を調べるのであれば、戦史叢書(公刊戦史)です。 戦史叢書は一次史料として扱われますので、証言の裏をとる、といった調べ物には最適です。戦史叢書に記述が無ければ、戒厳令は無かった、ということになります。 全部で百巻以上ありますので調べるのは大変ですが、恐らく、戦史叢書82「大本営陸軍部10(昭和20年8月まで)」または戦史叢書19「本土防空作戦」あたりに記述があるのではないかと思います。(未確認) 県立、都立クラスの大きな図書館にいけば全巻揃っていると思います。
お礼
こんにちは。御礼が遅くなってごめんなさい。 地元図書館にあるようなので調べてみます。ご教示、大変有難うございました。
補足
こんにちは。 地元図書館で当該部分を調べましたが記載がありませんでした。 防衛省防衛研究所図書館資料室に問い合わせた結果、2007.3.15付けで次のお返事をいただきました。 結果としては「戒厳令」が出されたことはありえないとの回答です。全文紹介します。 「拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 原爆投下直後に「戒厳令」が発令されたかのお問い合わせですが、「戒厳令」は緊急勅令、勅令で公布されその勅令は直ちに官報で公布し法令集に記載されます。(同封した2.26事件時の戒厳令を参考にしてください)そのため、第2総軍が独断で公布することは天皇大権を侵犯することになり考えられません。 3月10日の東京大空襲時にも長崎原爆投下後にも公布されていないので広島も同様と思います。 以下のとおりご連絡します。 敬具 防衛研究所図書館史料室」 以上です。前の質問も含めいろいろとご教示くださった皆様、有難うございました。 私としてはやはり戒厳令はなかったと結論するしかないと思います。 歴史は劇的なほうが面白いのですが、事実の前には謙虚になるべき、そう思いました。