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質量について
質量・体積・重さ等の違いがよく分かりません。 物体の形状によって、言い方の区別があるのでしょうか?
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「質量」というのは、物理学で定義されています。従って、日常用語とは少し違います。厳密な定義が、場合によって関係することがあります。 「体積」というのは、「容積」と同じで、空間の広さや大きさを表すものです。しかし、ただ空間と言っても、よく分からないので、具体的には、例えば、このペットボトルには、600ccのジュースが入る、このペットボトルの容積(体積)は、600ccだという風に使います。 もっと大きなものでは、太平洋の容積は幾らかというようなものも考えられます。 建物なども、どれだけ中が広いか大きいかで、建物の体積というものが決まります。また、地球の体積はというようなことも考えられます。 ペットボトルに入る水の体積だと、cc(立方cm)とかで、計れますが、太平洋の体積だとか、地球の体積になると、立方メートルとか立方キロメートルという風になります。 「重さ」というのは、日常用語で、物には普通、重さがあります。重いものは持ちにくいし、軽いものは持ちやすいです。 重さは、「重量」とも言います。日常的には、kgとか、g、重いものは、トン(1000kgのこと)で表します。 ところで、「質量」は、物理学で決まっていて、日常的なものではないと言いました。重さとどう違うかと言うと、普通は、一緒だと考えても構いません。 どこが違うかは、「質量」は、物質の量を表現しているのです。物質は色々な原子からできています。原子はそれぞれ質量が決まっています。だから、例えば、このオートバイの質量は、55kgだというと、オートバイを造っている原子を全部合計して質量を合計すると、この数字が出てくるのです。 計りを使ってオートバイの「重さ」を計ることもできますが、この「重さ」と「質量」は違うのです。 重いものを持って海に入ると、海のなかでは、その重いものが、かなり軽くなります。「重さ」が減るのです。また、同じものを月に持って行くと、月の表面だと、重さが六分の一になります。 「重さ」は、色々な場合で変化することがあるのです。しかし、ある物体で、削ったりしないと、物質としての量の大きさは同じです。だから、「質量」は、海のなかでも、月の表面でも変化しません。 ある物体の質量は、宇宙のどこに持って行っても変化しません。それは物体を造っている物質の原子の量全体が、どれぐらいあるかということだからです。 「重さ」あるいは「重量」は、物体の質量に対し、「万有引力の法則」で、地球が「引力で引っ張っている力の大きさ」だと考えられます。だから、引力が六分の一の月に持って行くと、月での「重量・重さ」は、六分の一になるのです。 地球の地上では、物体を海のなかに漬けるとか、水に入れるとかしない限り、「質量」と「重量=重さ」は、大体同じになります。だから、質量も重量も、同じ、kg(キログラム)などで表現します。 けれども重量というのは、地球の引力が、質量のある物体を、引っ張っているので起こるので、ある意味「力」の大きさだとも言えます。 「質量」を「kg」と書くのはいいとして、「重量」を「kgf」と書くのは、重量が、実は「力の大きさ」だということを表すためです。しかし、日常的には、重量・重さも、「何kg」という風に言います。 それは、地球上だと、質量と重量は、ほとんど同じ値になるからです。しかし、厳密には、質量と重量は別のものなのです。
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私は.「重さ」と「質量」は同義語. ただし 「質量」は重さでKgが基準単位 「重量」は力でkgfが基準単位 と記憶していますが.記憶違いでしょうか。 体積の話はみなさんと同じです。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- acacia7
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質量の単位は[kg] 体積の単位は[m^3](mの三乗) 重さの単位は[kgw]とか[kgN]とか・・
お礼
お返事ありがとうございました。
- firevalkyries
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質量は天秤で量ったもので、月の上でも変わりません。 体積は「大きさ」の単位で、質量や重さとは「密度」というものを介して初めて一緒に議論できますが本来はちがうものです。 重さはばねばかりで量ったもので当然(地球の1/6の重力の)月では1/6になります。
お礼
量るものの違いによるとは 驚きました。 ご回答ありがとうございました。
お礼
本当に丁寧なご回答ありがとうございました。 化学の方面には疎く、よく考えたこともなかったのですが 私なりに理解ができました。 普段は定義がわかっていなくてもなんてことないのですが、 今回仕事で分からないと先に進まない、という 状況でしたので、助かりました。