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売上げに対する「経常利益」の目安
以前、経常利益について売上げの5%くらいあればまずまずと聞いたことがあります。 経営を行うにあたり大体どれくらいあれば優良で、どれくらいが平均なのでしょうか? ただこれは業種によって変わってくると思います。できれば業種ごとの目安のような参考サイトがあれば併せて教えてください!
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平均についてはNo.1様のご回答のような統計資料をご参考になさってください。優良かどうかは業種により様々なので、一概にはいえませんし、主観が入ると思います。直接の回答にはなっていませんが、以下の点をご参考になさってください。 ご質問者様の趣旨は「売上高経常利益率」の高低をおっしゃっていますが、収益性を総合的に判断するには「総資本経常利益率」が便利です。この比率は、「経常利益÷総資本」で求められますが、「経常利益÷売上高」と「売上高÷総資本」に分解できます。前者はご質問にある「売上高経常利益率」のことですし、後者は「総資本回転率」と呼ばれるものです。「総資本回転率」とは、総資本の利用効率をみるものです。 企業の財務分析をするときは、「総資本経常利益率」の推移や他社比較を行い、その良否をまずは判断します。そして、「売上高経常利益率」と「総資本回転率」に分解して、「総資本経常利益率」が悪い(あるいは良い)原因を探ります。 ざっくり申しますと、「総資本経常利益率」とは、「全財産を運用してどれだけ増やせたか」というものです。少なくともこれが銀行の預け入れ金利や国債の金利よりも低ければ、全財産を売却して銀行に預けていた方が合理的であり、事業を営む意味がなくなります。(もっとも貸借対照表の総資産の額が売却額とイコールではありませんが、あくまでイメージとしてご理解ください) なので、「売上高経常利益率」だけで優良・不良の判断をすることはできず、総資産との比較も大切です。もし、総資産の額(資産規模)に比べて売上高が著しく低い場合は、「総資本回転率」が悪いわけで、売上が低すぎるか、資産を持ちすぎるかどちらか、などになります。「総資本回転率」とは、「全財産を使ってどれくらいの仕事を持ってきたか」ということです。 例えば、営業マンに「1,000万円を営業経費としてお前にやる。好きに使っていいから仕事を取ってこい」と命じたとします。これで営業マンが5,000万円の仕事を取ってきたら、回転率は5回転ということです。元手である1,000万円を効率良く使ったということです。ところが、500万円の仕事しか取れなかったら、回転率は0.5回転です。これは営業マンの努力不足か、そもそもの1,000万円が多すぎたかどちらかです。回転率は少なくとも1回転はしないと意味がないということです。 繰り返しになりますが、「売上高経常利益率」は企業の収益性を判断する材料の一つ、つまり「総資本経常利益率」の構成要素の一つにすぎません。ご参考まで。
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- zorro
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