結構違いますよ。
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仮に、中国等の遠距離から越境してくる場合は、長距離を移動しますから、その経路で十分に攪拌されて、広い範囲に均一な濃度で降る場合もありえます。
しかし、国内の工場の場合、煙突をある一定の高さにして、大気汚染物質を高高度まで上昇させ、空中で数km~数十km移動させ(流れるって感じですな)、地上に落ちる迄に空気と攪拌して濃度を薄めるって事をするですが、この「物質が地表面に至るときの面積」は、例えば半径5kmだとか20kmになります。
つまり、この面積内では、ある工場の排煙が集中して来るわけで、ここで降雨が発生していると、当然ながら雨水のpHは変動する可能性があります。
(本当は気象条件等によってもっと複雑なんですが、極々簡単な説明です。 ですから、新たな疑問が生まれたらお許しを。)
また、風向き等によっても、大気汚染物質が降る地域は変わりますから、当然ながら雨水のpHは変わってきます。
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ちなみに....。
ここらの事がありますから、酸性雨の原因特定は非常に難しく、多くの測定点を眺めて評価する必要があるんですね。
(近隣地でpHが違う場合は、国内排出源が原因と予想するとか....。)