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「天」という漢字の上が長い場合と短い場合
今、画面に出ているように「天」は上の横棒が長いものが正しいものと 教わった記憶があります。空を表すから上が長い。鳥井も上が長いものが一般的。(これは、関係ないかな?)しかし、世の中には下を長く書いているものもあります。このあたり一体どうなっているのでしょうか?
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どれが正しいというわけではありません。 日本政府は、「一応これが標準」というのを決めておかないと、ひとそれぞれバラバラの字体を用いては、読めなかったり、学習の差し支えになったりするだろうからという意味で、常用漢字表などを発表しています。 詳しくは、 http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003929&clc=1000000068 をご覧ください。前書きや「〔付〕字体についての解説」が大変参考になると思います。 漢字は、甲骨文字のようなものからスタートし発達していったものを、秦の始皇帝が、各地でバラバラと発達した文字を統一しました。 このときの書体を「篆書(てんしょ)」と言います。 始皇帝の時代に統一されたデータを基本に、隷書、楷書、行書、草書などいろいろな書体が編み出されましたが、どれが「正しい」というような考えはありません。 絵文字のような篆書のデザインを元に、直線的なシンプルなデザインで作ったのが、わたしたちに馴染み深い「明朝体」のデザインです。 清の康熙帝の時代に明朝体で作られた「康煕字典」の字体が、現在の漢字の世界では基準となっています。 今でも印鑑や看板に絵文字のような篆書体の文字を使うことがあるくらいですから、現在でも、明朝体じゃないとダメってことではないわけです。 本質な構成を踏まえていれば、どのようなデザインでも正しい、間違いということは無いと言えます。 ただ、広くいろんな人に読めたほうがいいという観点からは、(少なくとも日本では)今は「天」と書かないと読めない人がいるかもしれないよ、「天」と書いたほうが親切だよ、ということになるかと思います。
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- garamond
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書道では下を長く書くことがありますが、日本のフォントではMS書体、JISの平成書体などすべて上が長くなっています。 台湾などで使われる繁体字のフォントMingLiUも同じです。 ただし下が長くなっているフォントもあります。 お使いのPCのOSが何か不明ですが、もしSimSun, SimHei (またはMS Song, MS Hei) という中文フォントがインストールされていたら、 普通に「天」を入力し、表示された字をドラッグして、フォントを上記のものに変更してください。 下が長い字体に変わるでしょう。 上記フォントがない場合は下記を御覧下さい。 http://www.unicode.org/cgi-bin/GetUnihanData.pl?codepoint=5929 右「Your Browser」のほうはMSゴシックなどの日本のフォントの字体、左「The Unicode Standard」のほうがSimSunなどの中文フォントの字体です。
お礼
そうですね。お店の看板(そば屋とか)等は下を長くしていますね。
- tatsumi01
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単に字形(フォント)の違いです。 「吉」という字は苗字に使うとき「士+口」と「土+口」の字形は区別されますが、普通の用法では区別されません(というか」吉」しか使いません)。 「天」も同じで、下が長い「天」はUNICODEでは同字として登録されているようです。しかし、苗字でも見たことはありません。
お礼
良い例をありがとうございます。参考になりました。
お礼
大変参考になりました。「正解」はないのですね。 お3人さん、貴重な時間ありがとうございました。 また、お願いします。