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冷戦

冷戦は、第二次大戦から次の冷戦へと移ることがもうすでに確定していた。と言う意見を聞いたのですが、どのような背景があり、そのように言われているのでしょうか? 具体的に説明頂けるとたいへん助かります。

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回答No.3

冷戦は第二次大戦終結以前から始まっていたという見方は正当でしょう。 朝鮮半島の日本軍が沖縄で作戦展開している米軍に、 ソビエトが朝鮮に入る前に早く朝鮮に上陸して欲しいと電報を矢継ぎ早に送り催促していた事実があります(ヤンソギル「Z」参照)。 沖縄戦で民衆を死に追いやる一方、日本軍はそのようなことをしていたのです。 つまり日本にすれば戦後の米ソ対立を見越して、どうせ占領支配されるならソビエトではなく米国の方を選びたかったのでしょう。 ソビエトなら天皇制維持は不可能だからです。 また、ご存知のとおり長崎への原爆投下の理由は戦後、ソビエトに対して優位に立つためであり、日本降伏を早めてソビエトが日本に向けて南下する前に単独占領したかったからです。 やはり戦争中においても冷戦は始まっていたわけです。 追加ですが、冷戦はイデオロギーの対立ではなく、米ソ超軍事大国の世界分割の側面があります。双方、冷戦を装い、レーガンは悪の帝国とソビエトを罵り、軍産複合体を培養していったのです。

dona84
質問者

お礼

回答ありがとうございます。大変参考になりました。この事実が有るからこそ冷戦は避けられなかったと考えても良いのでしょうか?

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回答No.5

話半分に聞いていて下さって結構です(共産主義、社会主義、マルクス主義.etc 細々と説明すると収拾つかなくなるのでホント大雑把な説明です) 社会主義は例えば北朝鮮を想像すればわかりやすいですかね?キムさん作業服みたいの着ているでしょう。あれは指導者ではあるが他の労働者と私も同じですよっていうアピールです。「他の人の生活が苦しいときは私も苦しい。だからみんなで肩を並べて社会を良くしていこう」ってことです。収穫の多かった農家も収穫の少なかった農家も、一度ひとつの所に集めて全ての国民に平等に配ればみんな平等になります。豊作ならみんな潤いますが不作ならみんな苦しみます。 一方、資本主義はアメリカを想像してください。イチローやビルゲイツ、知識、力、技術さえあればたくさん儲けることができるのでみんな努力します。結果的に他の人よりいい物を作ろうと抜け駆けするので競争社会となり文化が発展しやすいのです。社会主義だと「お前だけいい思いするな」と文句を言われそうですが資本主義では逆に「すごいな。お前みたいになりたいよ」となります。こういう考えの資本主義は当然市場を海外に求めるようになります。それはそうです。何もXBOXをアメリカだけではなく、抜け駆けして日本でも中国でも売れば他のメーカーに差をつけられます。そんな時ソ連は言うことになります「お前達だけいい思いするな」。世界戦略という視野で見た場合、貿易が絡んでくるのでどうしても資本主義と社会主義は衝突するのです。 余談ですが日本は敗戦後、表面上は議会もあるなどアメリカ型資本主義でしたが実際のところ社会主義に近かったのです。それは戦前の共同体嗜好がまだあったのか「“みんな”でこの焼け野原となった日本を良くして行こう」という考えによるものです。さて、今はどうでしょう? 『社会主義?』→ 違いますね。格差社会と言われるように六本木ヒルズに億ションを構える人もいればフリーターもいます。“みんな”がよい生活を得られるようになっていませんしその努力も足りません。 『資本主義?』→ これも純粋には違いますね。堀江さんや三木谷社長など頭と技術でのし上がってきた人は既存の勢力に意地悪され、アメリカのように力のあるものを一人勝ちはさせてくれません。そういった意味でプラトンの「国家」に近い『官僚主義』かもしれませんが話がそれるのでここではしません。 ソ連時代のスターリン社会主義を知る入門書としてはオーウェルの「動物農場」が最適でしょう。登場人物は全て動物に置き換えられていて童話のように読みやすく、面白い、そして誰がどういう政治をしてその結果どういう末路を辿るのかリアルに描かれてます。その中の一節、「全ての動物は平等だが、ある者は他の動物よりさらに平等だ」は「人間はみんな平等」なんて豪語している民主主義にとっても素直に笑えない皮肉ですね。 貴方がどこまで知っているのか、また年齢もわからないので「そんなこと知ってるよ!」と失礼な回答でも怒らないでくださいませ(笑)資本主義と社会主義について改めて質問してみてもいいかもしれません。もっと詳しい人が回答くれるはずです。(見直してないので誤字あっても勘弁)

dona84
質問者

お礼

たいへん分かりやすい説明、長文ありがとうございました。助かりました。

回答No.4

>回答ありがとうございます。大変参考になりました。この事実が有るからこそ冷戦は避けられなかったと考えても良いのでしょうか? 素朴に考えると戦後、「戦争が必要でない経済体制」であれば、 例え米ソが存在していても、冷戦は起こりえなかったはずです。 そう、戦後、米ソ両陣営は戦争を必要としていたのです。 これは奇妙に聞こえるかもしれませんが、ルーズベルト米大統領の「社会主義的」経済回復策であるニューディール政策は結局は戦争特需によってとって代わられたのです。 つまり有効需要ではなくて戦争がつくる需要によって経済を浮揚させたわけです。ここに現代に至る軍産複合体が完成したのです。 ですから戦争が終わっても戦争が必要なのです。 それが朝鮮戦争だったのです。この戦争が北朝鮮の南侵か南の韓国のそれかは置くとして、38度線に米韓軍が張り付いていたわけです。 アジアでは冷戦ではなく熱戦になったわけです。 朝鮮戦争で経済が復興した国があります。日本です。 朝鮮特需と呼ばれます。帰還した米兵に雇用はなく、米国も戦争を望んだのです。 戦争を必要とする体制は、ベトナム戦争、そして湾岸戦争を生みます。ソ連も社会主義経済とはいえ、資本の拡大を目指しますので、大きく資本を投入でき、さらに米国に対抗するために軍需・宇宙産業に特化していきます。 繰り返しますが、2つの異質な経済体制があっても、戦後、戦争を望まなければ、冷戦はなかったわけです。イデオロギーの対立は戦争をするための大義名分でしかなかったわけです。

dona84
質問者

お礼

詳しく理解できました。そして、参考になりましたありがとうございました。

  • a-koshino
  • ベストアンサー率23% (102/441)
回答No.2

資本主義と社会主義のイデオロギー的な対立が一番の原因ですが、具体的な背景としては、歴史の流れを整理すれば、わかりやすいでしょう。 厳密には時間が前後する部分もあるので、個別に調べてみてください。 ロシア革命→英仏日等による干渉戦争↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%86%85%E6%88%A6 →ソ連の国際的な孤立、同じく孤立していたドイツとの蜜月(ラッパロ条約、ドイツ国防軍再建の手助け等) →各国の左翼政党をソ連が支配する目的のコミンテルン結成↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%B3 →左翼勢力拡大に対抗して、強力な極右勢力が台頭(ファシズム) →ソ連が国際的孤立を脱し、国際連盟に参加する(後にフィンランドへの侵略により除名) →スペイン内戦で代理戦争を戦っていたドイツと、独ソ不可侵条約締結 →フィンランドへ侵攻、ドイツと同時にポーランドへ侵攻(第二次大戦開始)。さらにバルト三国も制圧。 →独ソ戦開始後、米英からの支援受け入れ ソ連が資本主義諸国と良好な関係にあったのは、独ソ戦開始~ドイツ降伏の数年間のみ、と考えます。

dona84
質問者

お礼

URL参考になりましたありがとうございます。

回答No.1

フランス→長らく占領下にあったのでインフラ整備からやり直し 中国→焦土+お家騒動 イギリス→植民地製作の行き詰まり。 枢軸国→問題外。 覇権争いに残るのは必然に、力を温存していた旧ソ連と意気揚々としていたアメリカ二つの国に絞られます。しかも国の根本である体制がそれぞれ資本主義と社会主義ということでは仲良くいかないのは明らか。 日本降伏の原因も、 アメリカの主張「最終的には原爆によるもの」 ソ連の主張「いやソ連が参戦したからだ」 と戦後を見越して火花を散らしていることからも推測できるでしょう。 ソ連が中立協定を破ってまでも北千島に攻めてきたのは戦争に勝つことよりも、誰が次のライバルかを知っていたからでしょう。

dona84
質問者

お礼

分かりやすい説明ありがとうございます。資本主義と社会主義が上手く行かないのは何故でしょうか?基本的な事柄から質問させて頂いてすみません。宜しければ回答お願い致します。