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ラテンアメリカへの日本人移民について
今、大学でラテンアメリカ地域の文化などについて学んでいます。 そこで、ラテンアメリカに昔、多くの日本人が移民したことを知りました。 何のために、日本人はラテンアメリカに移住をしたのですか?なんの目的で? 日本人がそこの移住をしなければいけなかった理由は何でしょう? 興味があるのに日本人の移民の歴史について全くわかりません。本でも買って読んでみようと思うのですが・・・・、もしよろしければ回答してもらえませんか。
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分かりやすく一言で言えば日本が貧しかったからです。「おしん」というテレビドラマの話を聞いた事があるでしょう。日本の農村では貧乏、子沢山で家を継ぐ長男以外は仕事を求めて都会へ出ざるを得ませんでした。日本国内から海外へ仕事を求めたのが移民です。移民の多くは出稼ぎだったのです。初期のメキシコ移民のように明治維新により職を失った人々を集団で送り出す、出稼ぎではなく新天地を求めて雄飛した人々もいます。その国内版が北海道の開拓です。 第二次世界大戦が多くの移民の運命を変えてしまいました。敵性国民としてアメリカで日系人収容所に送り込まれました。アメリカの圧力を受けて中南米の国々でも 日本人移民がいわれなき迫害を受け、財産を没収され、多くの指導的立場の人がアメリカへ送られています。出稼ぎのつもりだった人々は無一文になり日本へ帰ることが出来なくなり、戦争に負けて悲惨な生活を送っている日本に帰る事を断念し現地で骨を埋める覚悟をしました。 それから30年余(1970年代)発展した日本へ経済的に問題の多い中南米(ブラジルとペルーが中心、アルゼンチンも少数)から日系人が出稼ぎに来るようになりました。現在30万人近い日系人が日本の各地で働いています。海外に豊かさを求めて渡った日本人の子孫が、今日本へ豊かさを求めて来ているのです。サッカーのワールド・カップに来日するアルゼンチン・ティームの応援歌は「島歌」に決定しました。これはThe boomの歌った島歌が沖縄出身の日系人間でブームとなり、それを聞いたアルゼンチンの歌手が自分のCDに日本語で歌って収録、マスコミの話題となり、遂に応援歌に決まったという不思議な縁を感じさせる話です。日本の芸能界で活躍しているマルシャはブラジルの日系人です。去る3月にNHKが行った2001年度のど自慢全国大会で優勝したバネサ大城はアルゼンチンの二世です。移民の歴史の古いペルーでは遂に日系人の大統領が生まれています。 日本が今のような豊かな生活を送れるようになったのは1868年の開国から数えれば、100年後の事です。今の45歳位から上の人は貧しい日本を知っているでしょう。 http://www.anna.iwate-pu.ac.jp/~shigaki/clase/emi_report.html
- hanbo
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下記URLを、参照してください。
お礼
URL、見ました。とっても興味深かったです。ありがとうございました。
お礼
わかり易い回答ありがとうございました。授業の一環として役に立ちます。 ところで、ニュースで島唄がアルゼンチンで歌われていることは、知っていましたが、それが移民に関することだということは全く知りませんでした。まだまだ、せけんしらずですね。