薬害を記憶の範囲で。
1.サリドマイド薬害(訴訟)
1960年代に発生。
販売会社は(主に)大日本製薬
サリドマイドを服用した妊婦から、手足の奇形(手足
が短い)を持つ子供が産まれた。
日本では1200人だったかの被害者(子供)が発生。
世界ではドイツを中心に、更に多くの被害者。
ただし、アメリカでは担当審査官がサリドマイドの危険
性に着目して医薬品として承認しなかったために、殆ど
被害が発生していないはず。
なお、その担当官は大統領から表彰されていたと記憶
しています。
2.スモン薬害(訴訟)
これも1960年代~70年代に発生。
販売会社は主にチバガイギーと田辺製薬と記憶
整腸剤のキノホルムを飲んだ人が、歩行困難や視力の
障害(失明だったと記憶)に見舞わました。
被害者は国内でも1万人超とも言われるが、認定患者
は700人弱だったはず。
厚生省等が適切な対策を採らなかったために被害が拡大
したと非難される。
3.クロロキン薬害(訴訟)
これまた1960年代~70年代に発生。
腎炎(?)の薬として販売されたクロロキン製剤で
引き起こされ、失明などの被害が発生。
被害者は1000人以上だったと思いますが、当時
厚生省だったかの課長が当該薬品の危険性を知って
自分は使用を中止したにも関わらず、適切な予防措置
(販売禁止)等を即取っていなかったと云うのを
記憶しています。
ただ、現在は血液製剤に起因する「薬害エイズ」なども発生していて、三大では済まない気もします。
お礼
詳しく解説をありがとうございます。 実は、入社試験でこの問題が出ました。 わたしは、サリドマイド・薬害エイズ、の2つしか思いつかなかったです。 薬害エイズは新しいものなので 「三大」に含まれていないんでしょうかね? 入社試験なんて復習してもあんまり意味はないんでしょうが。 気になったので、ここで質問してみました。 教養になります。