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オリエンタリズムが現れている映画やCM
オリエンタリズムが現れている映画やCMなど何でもいいので教えてください。 今授業で、例えば、黒人が悪者で金髪の美しい女性が白人のかっこいい男性に助けられるといった内容のことについてのオリエンタリズムを勉強しています。 そこで、「キル・ビル」、「キングコング」「SAYURI」「ラストサムライ」以外でどういった作品があるか探しています。できるだけ誰でも知っていそうなものがいいです。 また、よろしければその中でどういった場面に表現されているかということもお願いします。
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#1です。 お礼ありがとうございます。 遅くなってすみません。通知メールを見逃していたようです。 >ロード・オブ・ザ・リングは好きな映画なのですが、例えばどういったと >ころにオリエンタリズムが表現されているのでしょうか? まだ私も詰めてはいませんが、次のようなことを感じています。 1.生き物のグループ分け ・美醜・善悪がはっきりと分けられており、しかも美=善・醜=悪というペアが無条件かつ完璧に組まれている。 ・美善グループはヨーロッパ人(北方ゲルマン、アングロ=サクソン、ラテン)&聖のイメージ。 ・醜悪グループの多くは"未開土人"&魔のイメージ。 ・醜悪グループの中で、もっとも人に近い姿をしているのは、南方族(Southlon)だが、彼らには、明らかにイスラムやインドがイメージされている。 ※つまり、北欧神話やケルト神話由来の生き物を西洋とそれ以外に、美醜・善悪で再配置している(という感じを受ける)。 2.オリファント(象のような架空の生き物) 南方族などがオリファントという象のような巨大な動物に乗って戦う。これはアレキサンダー大王遠征のさいの対インド戦で、マケドニア軍が非常に驚いたといわれる象の戦車を連想させる。ポエニ戦争の影響もあるかもしれない。いずれにしてもオリエントな感じである。--ちなみにスターウォーズVの重戦車も同イメージ。 3.上記1.2.は、単なる勧善懲悪の敵というよりも「異文化」に対する恐れや不安の表れという印象を強くうける。必ずしも「異文化」が敵なのではない。「異文化」のわけの分からなさ、非合理さ、つかみどころのなさなどが敵なのだろう。しかし、「異文化」のように見せかけてはいるが、実際は、自分が見たくも考えたくもない「自分の内なる異文化」である。それを勧美善・懲醜悪の図式にのって敵(内なる異文化)に打ち勝つことでストーリーにカタルシスを保証しているのだと思う。これはオリエンタリズムにいつも流れている主旋律ではないだろうか。 --以上メモ書き ただし、この異文化が「あこがれ」のようになった場合は、敵にならず、セブン・イヤーズ・イン・チベットやスターウォーズのマスター・ヨーダのように「師」となることもあるようです。だいたいこの場合は、禅、タオ、カンフー、ヨガ、サムライ、チベット、王様などのキーワードが絡みますね。ニンジャはビミョーです。
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- tyr134
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オリエンタリズムとは、ヨーロッパから見て東洋は不気味なモノとか奇怪なモノといった偏見や、東方諸国は未開の国であるといった西洋の優越感を規定したモノですね。 例えば、東方には首切り族が住んでいるとか、人食い人種がいるとか、奇妙な怪物が住んでるとかいった世界観です。 中世にもインドや中国などの存在は知られていましたが、それがどんな世界かまでは分かりませんでした。 そこで、東方にはインドや中国などのちょっとした文明らしきモノはあるけれども、全体的には未開社会で不気味な怪物が住んでいるといった偏見が生まれました。 近現代に入ると、欧米(白人)を優越者として、その他の国や人種は劣ったモノ、野蛮なモノとする点が強く見られるようになりました。 この思考は、ハリウッド映画を始め文学や政治の世界など様々な所に散見されます。 ご質問の映画ということですと、 『ポカホンタス』 『ラッシュアワー』 『地獄の黙示録』 『パール・ハーバー』 『ディア・ハンター』 等々でしょうか。 あくまでも、主観ですが。
- kigurumi
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オリエンタルって東洋風みたいな意味だったと思います。 あなたが挙げている例だと、kkk(クークラックスクラン)の白人至上主義や、オーストラリアの白豪主義が正しいという主張をしている映画関連を探しているのではないかと思えます。 舞台は東洋であってもヒーローは西洋人なので。 東洋人が善で、白人が悪という映画は、、、、 ちょっと思いつきません。
- luune21
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>黒人が悪者で金髪の美しい女性が白人のかっこいい男性に助けられる それって、オリエンタリズムですか? ま、それはこっちにおいて置くとして、本来のオリエンタリズムとしてならば以下の作品はいかがでしょう。 『愛人/ラマン』 『北京の55日』 『戦場にかける橋』 『アラビアのロレンス』 『蝶々夫人』 http://www.tk-telefilm.co.jp/madama.html 『王様と私』 『アンナと王様』 『デルス・ウザーラ』 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』 深読み変則版<研究用としてはむしろこっちがオススメ> 『猿の惑星』…原作者は、戦時中に日本軍の捕虜になった経験から猿を日本人と想定して書いていると考えられています http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%AB 『ロード・オブ・ザ・リング』…いろんな部分で西洋対オリエントの図式になっているように思われます
補足
たくさん挙げていただいてありがとうございます! 猿の惑星が日本人を想定してかかれたものとは知らず驚きました。 ロード・オブ・ザ・リングは好きな映画なのですが、例えばどういったところにオリエンタリズムが表現されているのでしょうか? 私の考えるオリエンタルリズムはもしかしたら間違っているのかもしれませんm(__)m