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ノーベル賞を2回受賞できる理由は何でしょうか
ノーベル賞を2回受賞した科学者が何人かいます。 マリー・キュリー、ライナス・C・ポーリング、フレデリック・サンガー、ジョン・バーディーン、です。 優れた業績を複数行った科学者は他にもいると思いますが、これらの人たちだけが特に2回ノーベル賞を受賞したのはどういう理由があるのでしょうか。 2回受賞することに何か意味等があるのでしょうか。
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全て個人的意見です. それぞれ受賞した分野が異なるので比較しにくいですが, 物理学賞を2度受賞したジョン・バーディーンと ラザフォード,アインシュタインに違いがあるとするなら 物性物理と基礎物理の違いかもしれません. ジョン・バーディーンのトランジスタの発明,BCS理論については 実際にそれらを使った実用的なものが出来たのに対し, 基礎物理は正しいかどうかの結論がでるのに 時間がかかることも多いと思います. その結果,ある人物に賞をあげるかどうか決めかねている間に もう一歩進んだ理論が出来てしまって別の人が受賞する なんてことも起こりやすいのではないでしょうか?
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- white-tiger
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#5です。 質問に対する答えですが、政治的な理由を別にすれば、検証可能性が一番の問題だと思います。 実験系の発見は検証方法がセットになっているので早めに認定されますが(ラザフォードも実験だったので割と速く認定されていたと思います)、理論が先行している場合は、生きている間に十分に検証されるとは限りません。
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- white-tiger
- ベストアンサー率33% (18/53)
#5です。ふたたび、アインシュタインについて。 例えば、当時のドイツとアインシュタインの険悪な関係については、このあたりに書いてあります↓(結局、ナチスの後亡命するし) ... in post-War Germany Einstein was despised as a pacifist Jew who renounced his German citizenship, went to meetings of radical groups, and publicly supported socialism. His theories were dismissed as "world-bluffing Jewish physics" by some prominent German physicists, who claimed to practice "true" German science based on observations of the natural world and hypotheses that could be tested in a laboratory. http://www.discover.com/web-exclusives/einstein-nobel-prize/ 学会的には1919年のエディントン卿の観測によって相対論は世界的に認知されていますし、その後の物理理論も、相対論を前提にして作られています。「アインシュタインが生きているうちに正しさが確認されなかった」などということは全くないです。 あと、ノーベル賞委員会自体も、(自分で実験をしない)理論家、政治活動をするインテリが嫌いだったみたいですね。 The committee did not want a "political and intellectual radical, who --- it was said --- did not conduct experiments, crowned as the pinnacle of physics," says Friedman.
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- white-tiger
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ユダヤ人で、あからさまな平和主義者のアインシュタインに、 ●世界の見方を根本から変える相対性理論 ●しかもイギリス学会が既に価値を認めた相対性理論 を理由にノーベル賞を与えるのは、ドイツへの政治的配慮で出来なかったためだったと記憶しています。それで、(十分すごいですけど)ある意味無難な「光電効果」で受賞、となったのだと。
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- apple-man
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最先端の研究で、尚且つ実験等でその研究結果の真偽のほどが 確認されたからノーベル賞なわけで、否定的表現をすれば 確認できる程度の研究だったと言えます。 アインシュタインの相対性理論は今でも、理論値と測定値の差が検証されているくらいで、アインシュタインが生きている間には、到底のその理論が正しさが確認しきれなかったんです。 2回もらっているのは、だいたい自分で実験やる人じゃないですか。 >優れた業績を複数行った科学者は他にもいると思いますが、 優れ過ぎていても、内容が確認しきれないので駄目なんでしょう。 ノーベル賞の100周年記念のときだったと思いますが、 日本の物理学会が学会誌で特集を組んで、優れた研究を していながら受賞が遅れた人とか、ノーベル賞を受賞 しなかった人の話を載せていました。 日本の湯川博士など、戦前から推薦を受けていましたが、 中間子存在が確認できるまで時間がかかり、複数の 研究者による確認実験に加え、太平洋戦争があったため受賞が 遅れたそうです。 また、延べ10回は推薦を受けているだろうと言われながら 受賞に至らなかった人として、フランスのアンリ・ポアンカレが 挙げられていました。ポアンカレの3体問題の論文の重要性が 広く認識され始めたのは、20世紀後半くらいからのことで 論文自体が200ページを超える量だったことも、早い時期に 広く理解されなかった理由の1つだったのではないかと 言われています。 また超特急ののノーベツ賞受賞として、べドノルツと ミュラーの酸化物超電導体の発見があります。論文 発表の翌年の受賞です。 これは産業的に価値があると思われたため、早期に世界 各国の研究機関が確認実験を行ない、その真偽が確認 されたからだと言われています。
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ご回答していただき、ありがとうございました。 大変参考になりました。
- moritan2
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個人的にはアインシュタインは2回受賞していてもおかしくないです。不思議なことに相対性理論ではノーベル賞をもらっていないのですから。私は、特殊、一般で2回もらっても不思議ではないと思います。で、光電効果と合わせて3回。
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ご回答していただき、ありがとうございました。 たしかに、アインシュタインなら、複数受賞しても誰もが納得するでしょうね。 ありがとうございました。
- tatsumi01
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別に複数回の受賞が禁止されていないから問題はないでしょう。 受賞に値する業績が複数あれば複数回受賞できますし(競争相手が多いから大変ですが)、1回よりは2回の方が名誉になるでしょう。
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ご回答をしていただきありがとうございました。 アーネスト・ラザフォードや、アインシュタインのような巨人が、1回しか受賞していないのに、質問文にあげた人たちが2回も受賞できた理由がよく分かりません。 何か特別な理由があるのでしょうか? ありがとうございました。
お礼
ご回答をしていただきありがとうございました。 たしかに、『トランジスタ』と『超電導』というのは非常に分かりやすい業績ですので、ノーベル賞に選ばれやすいかも知れませんね。 参考になりました。