音を出すと言う行為は神霊的なものを呼び寄せるものらしいです。
神社の拍手、鈴なども神にお願い事があるときに神を呼び出す合図のようなものと考えられます。善い神様もいれば悪い神様もいると言うのが日本の神仏まざった信仰の面白いところです。悪い神様で有名なのは貧乏神。「お茶碗を箸で叩くと貧乏神が来る」という俗信があるのもこの為だと思います。
悪鬼を退散させる『豆まき』の行事ですが、あれは豆がまかれるときの『音』が肝心なんだそうですよ。お寺で音を出すと言えば、鐘や鉦、木魚、禅寺のキョウサク(座禅している人の肩を打つ棒)などで、拍手はありません。音で邪気を払い、清めると言うのがお寺なんだと思います。
悪い神様は悪魔や妖怪の類となってしまいますので、『払う』ために音を出すわけですが、合図であることには違いありません。神様は呼ばないと注連縄のこっちにはでてこないけれど、仏様はお寺には始終いるということでしょう。どちみち我々の打つ拍手はたいした程度の音ではないので、呼び鈴程度。強力な呼びだしサイレンや防犯ブザーとなるのが鐘や鉦なのではないかと思います。
お礼
こんなに早く回答を下さる方がいるとは思っても見ませんでした。わかりやすく、とても役に立ちました。実は、来週幼稚園の子ども達を初詣に連れて行くことになって、子どもに聞かれそうな質問をいくつか考えていたら、自分自身もわからないことばかりだと気がつき、あわてて質問したところでした。ありがとうございました。