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ドストエフスキイ、「カラマーゾフの兄弟」について

先日、ドストエフスキイの「カラマーゾフの兄弟」をやっと読み終えました。 いろいろなところでおすすめされていたので読んでみましたが、上巻が進まず、下まで終えるのに三ヶ月位かかってしまい、しかも実は全然内容も覚えていません。登場人物が多くてごっちゃになり、言いたいこともよくわからずじまいでした。 ラストの感じが「新世紀エバンゲリオン」というアニメの人類補完に似ているな、と思っただけです。罪を犯しても神に償い、またみんなで歩めばいいというような。 ・この本のすばらしさ・面白さはどこにあるのでしょうか。どういう話で、何がいいたいのでしょうか。 ・ドスト~は「未来の予言者」と言われていますが破滅的な人類の未来を予言している、ということですか? ・現在21歳、月に最低3冊は主に純文学の小説(桐野夏生・三島由紀夫・遠藤周作など)を読書するようにしていますが、私は基礎読解力が身についていないのでしょうか?カラマーゾフのように、読後に内容を忘れることはまれですが、上下巻のものだと曖昧になったりします。四巻以上の作品は読んだことがありません。 めげずに、他のドストエフスキイの「賭博者」「地下室の手記」「死の家の記録」を読んでみましたが、どれも読みやすかったです。ロシア人的性格を浮き彫りにした、興味深い作品でした。 「罪と罰」などを読む前に、先輩たちの意見を参考にさせてください。 読書力がつくような、読み応えのある作品もありましたら教えて頂けますか。(海外・日本どちらでもいいです)

質問者が選んだベストアンサー

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  • hp_1200
  • ベストアンサー率53% (106/200)
回答No.1

大作であるがゆえに、簡単に説明するのは難しいですし、自分がどれほど理解しているのか疑問もありますので、答えの代わりに「謎とき『カラマーゾフの兄弟』」という本を勧めます。

noname#53513
質問者

お礼

解読本がでているのですか! 知りませんでした。 早速の回答ありがとう御座います。

その他の回答 (2)

  • spinoza
  • ベストアンサー率31% (7/22)
回答No.3

つけたしみたいなものですが。 やはり、ドストエフスキーや、トルストイ『復活』などは、キリスト教会における、罪、神、裁きなどの、日本ではあまり実感の無い問題が多く論じられています。そちらの方面にかかわる必要がなければ、あまり深くはまらないほうが、日常生活は気楽でいられると思います。特に得られるものは私には無かったように思います。 ただ、いちどは終末論を含め、耳にする、興味を持たれるとは思うので、実生活といつもリンクさせて、その中での神だとか、罪などを考えるとよいと思います。目の前の人をみて。(話がそれましたが) たぶん、人生経験とともに、読書体験も豊かになっていくと思います。知ってることが増えたり、人について、感情、自分や家族についてなどの理解が増えたり、感受性が豊かになることも必要かと思います。 いろいろはばひろく、文学だけでなく、詩、心理学系、歴史、 など、こだわりなく何でも読むことが、僕には、読み込みが深くなれた要因になっていると思います。知識の量かな。後、それに対して自分はどう思うか、基本ですが、そのスタンスが必要かとは思います。じぶんありきの、読書、だとは思います。その意味では、ドストエフスキーの問いも、神、罪における、主体性、他者との関わりへの問いかけではあると、少なくとも言えるかと思います。

  • Barenino
  • ベストアンサー率39% (38/97)
回答No.2

まず、「カラマーゾフの兄弟」はドストエフスキーの作品中で 『もっとも難解な作品』よく、取り上げられる”大審問官”の辺りを含め、「キリスト教と当時のロシアの社会」について熟知が必要かと。 ただでさえ理解しがたいキリスト教のロシアでの在り方、ロシア帝国から革命に至る世界最初の「共産主義国家」を産むに至った当時のロシア社会の風潮と思潮。 >・この本のすばらしさ・面白さはどこにあるのでしょうか。どういう話で、何がいいたいのでしょうか。 『あなたの感じたままでいいでしょう。』 『特に何が言いたいか?』は、No.1の方のアンサーの本がベストでしょう。 (個人としては「Sad,Mad,Bad,Brother」という詩人の一節がゴロが良いので想起される程度。) 個人的に「未来の予言者」とドストエフスキーを評するのは知りませんし、「本当の大文豪(他に文豪と呼べる作家がいますか?)なので、”どんな表現でも何と無く当て嵌まってしまう”」 (個人的には”未来の予言者”とは、”何か違うんじゃぁ無い?”) <・現在21歳、月に最低3冊は主に純文学の小説(桐野夏生・三島由紀夫・遠藤周作など)を読書するようにしていますが・・・・ <めげずに、他のドストエフスキイの「賭博者」「地下室の手記」「死の家の記録」を読んでみましたが・・・・ >素晴らしい!『純文学』という言葉には、多少引っかかりますが。 もっともっともっと、『純文学』にこだわらずに『森羅万象に多情多恨に』(武田泰淳の言葉です)というスタイルで! <四巻以上の作品は読んだことがありません。 >「失われた時を求めて」というM.プルーストの作品全7巻(翻訳により差あるも)は、『20世紀のフランス文学のベスト3に絶対入る作品』に異論が無いが 「フランス文学部の教授達でさえ、全巻貫読しているのは数割!」の例もあり。 『ただ、長ければ良い』わけでは無いでしょう? 何だかちっともQの答えになってませんが、最後に2例引用を: 【…壁について最初に名案を示した人物は、ドストエフスキーでした。壁のきわまで駆けて来ても、やけにあたまをぶっつけて、あわてて目をまわすにはおよばない。そこで曲がればよい。じつに単純な着想です。こういうことを革命といいますね。これほど単純なことに、どうして人間は長いあいだ気がつかずにいたのか。ともかく、ドストエフスキーの智慧に依って、壁は決して人間がそこにあたまをぶっつけるためにたっているものではなく、人間の運動に曲が角を示唆するために配置されているものだということが見つかった。…】 これは、安部公房の「壁」という作品の「序」として書かれた石川淳の文章からの抜粋です。 (暇があったら、この序文だけでも読むことを推薦します。) そしてもう一つは: 【そう、君達世代が”読むことの出来ない(Your generations can't read”)というのを私は忘れがちなのだが…(この後”自省録”byM.アウレリアスを読めと続く)】これは御存知「羊たちの沈黙」の一節。 そう、自分も含め、 【読む事が出来なくなっている】読む事と理解の距離が、文学盛んな世代よりドンドン遠く離れつつある。 数十年前より、この事実を痛感し、努力はしているが、TV世代だから無理な現況。つまりは、「読解力が無いか、抜けている」と自省。 以上、アドバイスにもならない長文悪文で、ごめんなさい。

noname#53513
質問者

お礼

なるほど~ 私はロシアについてはほとんど無知に近いので、余計に理解しがたかったのかもしれませんね。 友達が、上智大学のロシア語学科に通っているので、カラマーゾフの原文を見せてもらったりしています。 壁、以前に読みました。 答えになってないどころか、この二つの引用で言いたいことはよくわかりました。 カラマーゾフの感想で、よく聞かれるのが、「登場人物に好感を持った、入れ込んでしまった」とあります。 次回はそのあたりにも注目しながらよんでいきたいです。 ありがとうございました。

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