カルチャースクール的なもので歴史を扱うところに、NHK文化センターがあります。
青山に本校というか本拠地があり、たしか町田とか柏にも分校があります。ただ、分校はクラスが少ないので、求める授業がないかもしれません。もし田園都市線にお住まいでしたら地鉄1本で青山1丁目の駅までいけるので、いいかもしれません。
歴史クラスはとったことがないので講師陣の質はわからないのですが、量と値段では選択肢が多いと思います。
ただ、授業の開始時期の多くが通常4/10月が多いので、途中からも入れますがもう、現在のクラスはすぐ終わりという時期ですので、ご注意ください。
電話してどこに校舎があるか聞いて、無料のでパンフレットを送ってもらうといいとおもいます(昔は、本校と分校の資料が分かれていた記憶があります)。
中国の歴史は長く複雑なので、最初はマンガで書かれた小学生向けのからはいるのも、大きな流れをつかむのにいいかもしれません。ただ、あまりに簡略化された歴史書やマンガは、ちょっと誤解しておぼえるかもしれません。
中国をだんだんと知っていくと、漢民族が必ずしも支配民族ではなく、支配された側の時代も長いこともわかります。
たとえば日本はなぜか現在の共産党中国の「統一中華圏」「大中華」のプロパガンダをそのまま信じているのか、蒙古が襲来した元寇さえも、テレビの歴史番組ではモンゴル人のクビライ・ハーンが中国の北京から指示を出していたような場面ばかり描かれ、みかけ上は中国という国家の歴史、中華の歴史のように見えてしまいます。
この出来事を海外の歴史ページで追ってみると、元はあきらかにモンゴル人の国として描かれており、首都もモンゴル高原からいきなり北京に移ったわけではなく、現在の内蒙古自治区あたりにもいたことなども、詳細に描かれています。つまりモンゴルは元という国を中国の「土地」には築きましたが、現実は「モンゴル人の王朝」という見方ができます。
またここ数百年をみても、粤(越エツ)の国、粤(越)族とよばれる、中国南部からベトナムあたりに広がる異なる民族がおり、この民族の北側の人たちは中国との文化的同和方針をとり(現在の広東省や広西省など)、南は独自路線を保ちましたし(ベトナム・越南)。粤(越)人を中国人として読んでしまうと、ベトナムとかのかかわりがあることを忘れがちになります。また、戦後は共産党が政策を農業に焦点を置きすぎて失敗し、後の文化大革命などでも混乱もあったりして、人民の登記も本来は違う民族だが、漢民族として登記してしまった人たちもいるので(優遇を期待して)、現在の中国の漢民族は9割というデータを疑う研究者もいます。
ですので、中国=漢民族の国、漢字の国、という意識をすこし捨てて読むとおもしろくなると思います。
日本には中国や中国の歴史を漢民族中心でよく描こうとする人と、データのみを追跡して描く人の両方がいますので、著者によって中国の歴史の描き方がかなり変って見えるときがあります。
お礼
詳しいアドバイスをありがとうございます。 マンガで描かれたものでイメージをつかむのも良さそうですね。 歴史は見る方向から、全く別の様相を呈しますので、先入観にとらわれないように気をつけます。 たいへん参考になりました。