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変動利付国債について 債券のプロ教えて!
変動利付国債は長国10年の利回りよってクーポン(R-α)が変動し、 αの部分を入札します。現在ですと0.40程度のクーポンを得ること ができます。 万一、10年金利が暴落し変国がゼロクーポン化した場合、価格は どうなるのでしょうか。長国のように上昇はしないことはわかりますが 暴落の危険はないものでしょうか?
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15年変動利付債は、本券がない為、個人投資家が投資することはまずないと思います。従って、当質問をなされたご質問者さまは知識抱負であると判断し(知らない人に説明するようにと言われてもこの話題では無理ですけど)、以下に記載いたします。 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/nyusatu/2001/resul077.htm 議論の前提として、上記の国債を使用します。 クーポン:10年国債基準金利 - 0.99%(最低0%) 発行日:2002/3/20 償還日:2017/3/20(期間15年) 上記の国債でクーポンがゼロになるということは、10年国債利回りが0.99%以下になっているということが想定できます。仮に0.99%になっているとすると、現在の水準から0.4%低下(4/30現在1.39%程度)したこととなります。 仮に15年間受取クーポンがゼロになると仮定したとすると、上記の国債は15年のゼロクーポン債とい見なすことができます。10年金利0.99%から15年の金利を推定することとなりますが、現在の15年金利が1.80%程度であることを利用し、並行的に0.4%下落したとして、1.4%が理論的に妥当と考えられる水準ですので、このように考えます。 期間15年で、利回り1.40%の割引債の単価を求めると 100/(1+0.014)^15=81.175 となります。10年の金利が0.99よりも低下した場合に15年の金利も低下しますので、上記価格は上昇すると考えられますので、金利低下ということを要因とする価格下落も上記の81.175を下限とすると考えられます。 尚、実際には、一度0.99%になったからと言ってずっとゼロだと考えることは危険であり、金利の変動幅から予想されるクーポン部分の期待値が上記に付与された価格になります。 >暴落の危険はないものでしょうか? 暴落という定義が曖昧ですので、私なりの基準によると価格が2割以上下落することと定義しています。この点から考えれば、ご質問の前提条件においては暴落はしないということが私の結論です。 余計な事ですが、10年の金利が1%を割れることは考え難いと考えており、他のご心配をなされた方が良いと思います。
お礼
わかり易く、理論的なご説明ありがとうございます。 御察しの通り、ご説明を読んで理解する程度の知識はありますが、 自らが理路整然と説明する能力はありません。 現状のイールドカーブから導き出される最小の評価額が81.175で あることは参考になりました。 このような回答を求めていました。 ありがとうございました。